書店で「舊漢字」の書名がすぐ読めず、暫し考えて推定できたが大ショックだった。 勿論、私の世代(昭和30年代後半に小学生)は既に学校で一切、旧漢字・旧仮名を教えて貰えなかったが、「のらくろ全集」なんぞで独習して読むだけはできると思っていたので、瞬間的に読めずに悔しかった。 その場で購入し、目下、筆ペンで練習中。そう、習字の練習帳でもあるのだ。子供の頃は習字くらい嫌いなものはなかったが、自発的にやってみると面白い。 さて、舊(旧)漢字がスラスラ読めるとどうなるか?戦前の本が、原書で読める。だからどうした?と言われそうだが、実際、同じ本で今の版と原典版を読み比べると、現代の版は味が薄く、戦後の漢字改革が愚民化政策だったとわかる。私の蔵書では、ドイツ語の碩学、関口存男先生の著作集は昭和35年頃以降の改訂版よりも、旧版(三修社からPODで復刻され新品で買える)のほうが遙かに著者の息吹が伝わってくるので旧版ばかり愛読している。 旧漢字の入門書は以前から何冊かあるが、本書は多角的な工夫がされ読むだけでも楽しい。 旧漢字が分かると、受験生の我が子に尊敬される(かもしれない)し、台湾のHPもかなり読める(これは本当)。 自信を持ってお薦めする一冊。