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なので、
後々になって先見性というか、
そういうものを感じてすごいなーとか、思いました。
著者のこれ以降の作品は拝読してませんが、
それ以前の中では、最高だと思ってました。
読んだ後は、あまりに救いようのない結末に
呆然としてしまいました。
この作品より面白い!っていう作品は多々あると思いますが、
凄い!って思える作品は、私にはありません。
作家には二種類いると私は思っています。
作品を創れる人と、自分自身を表現するしかない人。
私は後者の作品の方が好みなのですが、
楠本まきは、前者の作家なのだと思っていました。
でもこの作品は、後者的な物だと思います。
ご自身を吐き出されているのを、とても感じました。
(耽美生活百科の中で、本人もそう言っていますが)
あと「愛と憎しみは対極ではなく同じ所にあるものであり、
愛と対極にあるのは無関心だ」っていうのは
よく言われることだと思いますが、
この作品程、それを効果的に言っているのを見たことがありません。
きっと気にしない人は、そのまま読み流せてしまう、
でも気づく人は気づくでしょ、っていうスタンスで
さらっと、でも衝撃的に描かれていると思います。
ストーリー的には、よくある話かもしれませんが、
その中で描かれている破滅的な感情や、ひっそりと言っている
作者の考え方等に、とても惹きこまれました。
以前掲示板で目にしたのですが、
この作品が描かれた時、主人公の名前の「蜜」は
使ってはいけない漢字の一つだったらしいです。
その辺りからも存在を許されないというか、
人の作った理想を体現することでしか、生きられないっていう
蜜を表している気がします。
私にとっては、完璧な作品です。
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