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至福千年 (岩波文庫 緑 94-2)
 
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至福千年 (岩波文庫 緑 94-2) [文庫]

石川 淳
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 文庫: 470ページ
  • 出版社: 岩波書店 (1983/8/16)
  • ISBN-10: 4003109422
  • ISBN-13: 978-4003109427
  • 発売日: 1983/8/16
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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 中国文学者の高島俊男によれば、日本人は漢語を取り入れたことによって日本語としての成長にストップをかけてしまった。石川淳はあえて和語(やまとことば)を多用して、日本語の発音と意味の両面で表現の可能性を押し広げたと言えるでしょう。
 もっとも、漢語が表現として貧しいわけではありません。おそらく日本人の舌が不器用なことと、日本語と中国語の違いがありすぎるのが、漢語の限界に作用しているのでしょう。
 本作は幕末を舞台として選んだことで、上記の特徴を持つ表現として成立すると同時に、キリスト教をないまぜにしたインターナショナルな世界を作り出しました。
 ただ、石川淳の作品には多く見られることだけど、何かしら「おどし」を効かせる文章表現には好き嫌いがあるとおもいます。下手すると「こけおどし」になってしまいます。
 そういう「おどし」を効かせるキャラが多い中で、冬蛾は丸い雰囲気が漂って私の好むところです。
 漢語よりやまとことば(ひらがな)を多用する作風が、石川淳が海外にあまり知られない原因かもしれません。
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図書館で借りたら一気に読み進めてしまった。こんな人が日本文学にいるとは

つい最近まで知らなかった、何故誰も教えてくれなかったんだ!?

はやく再販されることを望みます。レビューになってないけど、まあいいや。
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7 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
通俗小説  2012/3/15
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何度も「これは岩波文庫だよな」と確認した。でないと、双葉文庫か光文社文庫の、通俗伝奇小説かと思ってしまう。幕末を舞台に、何やら革命だか千年王国だかをたくらむ連中が、ごてごてごてごてと動き回っているだけで、まあ左翼幻想が千年王国論と結びついただけで、実際の日本には明治維新にせよ何にせよ、民衆が天下をとるなどという可能性はみじんもなかったのである。そういう日本のダメさというのを感じながら、こんな小説を書いていた石川淳は気の毒だとは思うが、それでいて自分はダメな近世文藝が好きだったんだから、ダメだよ石川淳。こんなもの岩波文庫に入れなくていい。
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