眠り姫は、ローランやトリスタンらと共に、スルタンの後宮へ連れ去られる。
そこでは彼らに知性は求められない。言葉の通じないペットのように扱われる。
しかし、眠り姫らはスルタンの国から女王の国に連れ戻される。それどころか、本来の居場所へと連れ戻されることになる。
その末に、眠り姫は運命の王子に出会えるのか?
支配と服従、隷属と自由、信頼と欲望の物語は、いかにもアメリカ的なプリンセス・ストーリーらしいハッピーエンドを用意している。
立場の逆転は、どうしてこうもエロティックになるのか。女子割礼の問題提起をする眠り姫よりも、むしろローランをめぐるパートのほうが印象深く、量も多い。作者のお気に入りがわかる気がする。