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自閉症裁判 レッサーパンダ帽男の「罪と罰」 (朝日文庫)
 
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自閉症裁判 レッサーパンダ帽男の「罪と罰」 (朝日文庫) [文庫]

佐藤 幹夫
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (25件のカスタマーレビュー)
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自閉症裁判 レッサーパンダ帽男の「罪と罰」 (朝日文庫) + 累犯障害者 (新潮文庫)
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商品の説明

内容紹介

2001年に起きた、浅草女子短大生殺人事件。奇妙なレッサーパンダ帽をかぶった男が犯したこの殺人事件は、なぜ単なる「凶悪な通り魔」による殺人事件として処理されてしまったのか? 被害者の遺族、加害者の生育環境や裁判記録など、さまざまな側面から事件を取材し、自閉症の青年が起こした凶悪犯罪の取り調べ、裁判の難しさ、そして当人が罪の重さを自覚することの重要性を訴える問題提起の書。

内容(「BOOK」データベースより)

自閉症の青年による殺人事件は、なぜ単なる「凶悪な通り魔」による殺人事件とされてしまったのか?四年にわたる取材から浮き彫りになる、障害を持つ青年の取調べ・裁判、そして何より当人が罪の重さを自覚することの難しさ。刊行時に大きな話題を呼んだ問題提起の書、待望の文庫化。

登録情報

  • 文庫: 402ページ
  • 出版社: 朝日新聞出版 (2008/11/7)
  • ISBN-10: 4022616016
  • ISBN-13: 978-4022616012
  • 発売日: 2008/11/7
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (25件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
異常者による通り魔事件という印象しかなかったが,冒頭から驚かされた。男は高等養護学校を出た障害者であったが,ほとんどの新聞はこれを黙殺して中卒とした。障害者の人権を謳うマスメディアとしては,凶悪犯が養護学校卒では犯罪報道しにくかったのである。本書はマスメディアがタブー視した障害を真正面から捉え,自閉症裁判のリーディングケースとなった裁判過程を丹念に追う。前半,男の障害を巡って精神遅滞か自閉症かを争う二人の医師の攻防は,それぞれの知識と経験を総動員して双方に説得力があり実にスリリングだ。鑑定医と治療者という立場の違いもあろうが,ふたりとも立場を越えて真摯に真実に迫ろうとしている。翻って裁判長とのやり取りからは,裁判所はつまるところ責任能力にしか関心はなく,落としどころを捕まえてほっとしている様がありありと浮かぶ。自閉症という診断名に全てを託して「減刑を,情状酌量を」と訴えるのが著者の狙いなら,ひとりの支持も得られないだろう。本書が投げかけているのは,「人としての罪と罰を求めればこそ,障害への理解が不可欠となるのであり,それなくして責任も贖罪も十全足るものとはならないのではないか。ほんとうの意味での再犯の防止とはならないのではないか」という問いである。自閉症に関して凡百の医師以上の研鑚を積み,3年に渡って努力の限りを尽くした弁護が判決に影響を与えられず,弁護士をして「自閉症にこだわりすぎた。もっと事実関係で争うべきだった」と述懐させるくだりはあまりにも哀しい。事実の大枠は争いようのないものであるから,弁護方針は正しく意義のあるものであった。判決にも新聞にも黙殺された裁判過程を丹念に追い,双方の当事者への困難な取材を重ねて,障害の理解による真の贖罪と再犯防止を世に問うた本著作の意義は大きい。被害者O.M.さんへの,男に無心され続けて他界した妹への鎮魂の書でもある。
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46 人中、43人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
妹が印象的 2005/9/1
形式:単行本
養護学校の事務員をしていた知人に聞いた話です。
病気で長期入院をしている子供は養護学校に転校扱いになるのだけど、卒業を前にすると「養護学校卒業」となるのを嫌って、書類上は元の学校に学籍を戻すそうです。

障害問題について理想と(心の中にモヤモヤある)現実のわだかまりがこの本の中にあらわれています。
こーいう現実は一つずつ掘り返して光を当てていくべきですね。

と、加害者に寄り添う視点なのだけど、いきなり家族の命を絶たれた家族の心情にも配慮されています。

が、一番鮮烈なのは加害者の妹の生き様です。
家族の犠牲になっている不幸な境遇も、晩年の生きること楽しむことへの貪欲さも、どちらも印象的です。

読みやすい本ではないと思いますが、多くの人に読んでほしいですね。

このレビューは参考になりましたか?
34 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By hisa-taro VINE™ メンバー
形式:単行本
当時は国民的な話題となり世の中を騒がした,レッサーパンダ帽男の女子大生刺殺事件.

犯人は自閉症と言う病気を持っていた.

本書はその事件を始まりから裁判終了まで追いかけた内容.

事件を全体的に追いかけているため,報道で得られる情報とはずいぶん違った内容.

本事件については多くの報道がなされたと思うが,報道と事実はずいぶんと違うということに気づかされる.

また,この本では障害者だから罪が許されるという論点では描かれていない.

障害者の犯罪についてはその障害の特徴を知った上での適切な配慮が必要だということが一貫して描かれている.

これがなければ公平な裁きはありえず,世論に流された私刑になってしまう.

そのような作者のメッセージを一貫して感じた.

この問題は根が深いが,だからこそいろいろな立場の人に読んでほしい.

最後のほうの章が多少隔たりが見られたため☆は1つマイナスの4つ.
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考えさせられた
結局なぜ彼は彼女を殺してしまったのか?わからず無期懲役になった。

読んでいて色々考えされられた
投稿日: 4か月前 投稿者: rika
糾弾のみの言説では届かない未来への射程
本書の問題提起は、大きくは司法と福祉の二つにまとめられる。... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: 無覚
殺されるひとをなくすには
自閉症裁判と題しているが自閉症の犯人が起こした事件の裁判の記録ではない。著者は弁護側鑑定医師の指摘「発達障害の多くが反社会性人格障害や軽度の精神遅滞と診断され、自... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: maha-rao
知的障害者の犯した殺人の裁判記録。家族への取材、自閉症の解説など、事件について考えるためのまとまったドキュメンタリーです。
... 続きを読む
投稿日: 17か月前 投稿者: tami
発達障害
自閉症裁判。レッサーパンダ帽男として有名になった事件のノンフィクションです。自閉症や発達障害などの精神障害者の問題を様々な角度から、書いています。特に事件の取り調... 続きを読む
投稿日: 2009/11/10 投稿者: フィラデルフィアン
広く一般の人に読んでほしい。
数年前の事件とはいえ司法の無知にはあきれてしまう。発達障害や高機能自閉についての知識がほとんどなかったことに驚きを覚えるし、そのことを学びこの事件の本質を明らかに... 続きを読む
投稿日: 2009/11/6 投稿者: ライムライト
「生」と「死」
妹。
私が一番印象に残ったのは、罪を犯してしまった妹である。
妹は、ガンという病気と戦いながら家族を支えてきた。... 続きを読む
投稿日: 2009/8/26 投稿者: はましょう
異邦人
 奇しくも「良心」を表す英単語(例えば仏語もまた然り)conscienceは、その語源を... 続きを読む
投稿日: 2009/3/31 投稿者: しゅてんだる
発達障害との関わりを社会はどう持てるのか
少々記憶が遠くなったレッサーパンダ帽男の事件を追った同名ドキュメントの文庫化です。... 続きを読む
投稿日: 2009/1/18 投稿者: K-Iwa
裁くということ
浅草の女子大生の事件。... 続きを読む
投稿日: 2008/1/20 投稿者: touch_of_soul
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