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第2次世界大戦後イタリアは、ぶつけようのない怒りや悲しみ、将来への不安に満ちていた。社会の混乱のなかで懸命に生きる労働者たち。主人公リッチは妻と息子の3人家族。2年の極貧生活ののち、ようやく手に入れた仕事には自転車が必要だった。ありったけのシーツを質に入れ、自転車を手に入れるが、無情にも自転車泥棒に遭ってしまう。
唯一の商売道具である自転車を探しに街へ出かける父子。その姿をとおして監督ビットリオ・デ・シーカは、88分という短い時間のなかで戦後イタリアの混沌の姿をリアルに描きだす。すべては衝撃のラストシーンの伏線であり、それは観る人たちの心に複雑な感情をもたらす。48年、アカデミー外国語映画賞受賞。主演の父子はまったくの素人を起用し、ネオ・レアリスモの存在を全世界に知らしめた。モノクロ。(齋藤リエ)
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
第二次世界大戦敗戦後のイタリアを舞台に、ある市民にスポットを当て彼の姿を生々しくかつリアルに描いた不朽の名作。敗戦後のローマでポスター貼りの仕事にありついたアントニオは、買ったばかりの大切な自転車を盗られてしまう。トールサイズ仕様。