単行本は昇平たちが4歳から大人になるまでの期間を描いていますが、
こちらは高校を卒業し東京に出るところから30代まで。
単行本を読んでいる人とそうでない人とでは受け止め方も違うだろうし、
感想も分かれるかもしれませんが、
単行本では描かれなかった先の話(昇平の息子が自転車少年になっていく様子)まで読めるので、
既に「自転車少年記」のファンになっている人も読んで損のない内容です
単行本では少年達の成長の側に常に自転車がある様子が
節目節目丁寧に描いていて、
彼らの自転車の密接な関係を強く感じることができた。
でも文庫本はそれらの大切なエピソードを
回想として少しずつ織り交ぜているだけなので、
少年達と自転車の絆が濃密に感じられない
そのへんに物足りなさを感じ、
単行本の爽快さには遠く及ばないのですが、
やはり青春の輝きをまぶしく描く良作だと思います。