このところ日本史シリーズやドロンジョーヌさんとのエッセイなど変化球ばかりだった疋田氏が久しぶりに放ったど真ん中剛速球だと思いました。著者本人が言っているように、これは行政担当の人や政治家に読んで欲しい本です。
この本の良い点は、夢物語のようなドイツとか諸外国の例を出すのではなく、現実に日本で何ができるかを論じているところです。
特に第三章で述べられている「日本ではとりあえず、歩道・車道を問わないから、左側通行だけを厳守せよ」というところは、自転車に乗る人は全員知った上で自転車に乗るべきでしょう。その論拠としてあげられている三つの事実は大変納得できるものでした。疋田氏はこの施策によって400人が救えると言っていますが、実際はそれ以上でしょう。
それと、第5章かどこかに書いてあった「自転車レーンとは、この日本においては、まず第一義的に、歩道から自転車を追い出すためにあるのだ」という部分にも目から鱗が落ちました。
疋田氏の本は大抵読んでますが、(疋田教の信者?)(笑)この本は、「自転車生活の愉しみ」に並んで疋田氏の本の最高傑作だと思います。