出版されているのが「あそこ」と言うこともあり敬遠している向きもあるかと思うが、まずは一読することをお勧めする。本書の内容自体は、驚くほど「事実関係を明らかにする」スタンスを貫いており、現在の日本の国防方針、自衛隊の向かう方向とその問題点が浮き彫りにされている。と同時に、政治がいかに「シビリアンコントロールを放棄」しているかもつまびらかにされている。実は戦後半世紀、シビリアンコントロールを危うくしていたのは自衛隊ではなく我々国民が選んだ政治家達だという事実には慄然とさせられる。そして、「何のために」「いかにして」国を守るかというポリシーそのものが、実は殆ど忘れ去られたままだったと言うことも手に取るように分かる。
これからの国防の方向性に関心がある方は是非読んで欲しい。