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自衛隊救援活動日誌  東北地方太平洋地震の現場から
 
 

自衛隊救援活動日誌  東北地方太平洋地震の現場から [単行本]

須藤 彰
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

東日本大震災発生時から4月末までの東北方面総監政策補佐官による日記。
本省(内局)と第1 線の部隊の「つなぎ」役たる政策補佐官でしか知りえないことが描かれている。
現場の自衛官は何を想い、何を行っているのか、そして現場でしか知り得ない問題とは?
自衛隊の救援活動の実態など現地で撮影した写真40数点と併せて被災地の真実を綴った1冊。

内容(「BOOK」データベースより)

被災者救援の現場で、隊員が何を思い、何をしているのか、政策補佐官が、災害派遣間に書いた日誌。統合部隊の生きた日々の活動の記録であり、本省で政策に携わった経験を有し、かつ自衛隊の活動の現場を経験したのみが書ける実録。

登録情報

  • 単行本: 159ページ
  • 出版社: 扶桑社 (2011/7/6)
  • ISBN-10: 459406437X
  • ISBN-13: 978-4594064372
  • 発売日: 2011/7/6
  • 商品の寸法: 21.5 x 15.1 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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57 人中、54人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By MOO
今回の東日本大震災の災害派遣のために、10万人を超える陸海空の自衛隊員が「災統合任務部隊」として組織されたのは、歴史上初めてのことらしいです。その災統合任務部隊の指揮にあたる東北方面総監の補佐を行っているのがこの本の著者です。著者の置かれている位置は、指揮所と第一線の現場の間ということなので、今回の震災の現場の様子も行政の対応も、著者にはよく見えているようです。
そういうことから、この本には新聞や雑誌、テレビなどでは報道されていないことが綴られており、「えっ!?」「へぇ〜」と思わせることが数多あります。とくに、現場で救援にあたっている自衛官の人たちの心情を知るに及んで、「今の日本にもこういう有難い人たちがまだまだ沢山いるのだな」と認識を改めました。尤も、こういう人たちだからこそ、「国を衛る」ということに人生を捧げようとしてくれているのでしょう。
被災地では自衛隊に対する評判が極めて高いと聞きます。この本を読んで「なるほど、それも当然のことだ」と思った次第です。
松本龍氏が復興担当大臣を辞任しました。テレビで見ましたが、あの恫喝は聞く者の心に強烈な不快感を与えたと思います。テレビで見るだけでも嫌〜な気分になりましたから。とうてい許されるものではないと思います。
ただ本書を読めば、如何に地元の自治体が縦割りと縄張り意識と杓子定規な保守的思考で被災者の方々の足枷となっているか、理解出来ます。それを知ったうえで、松本氏の「知恵を出さないとダメ」発言を考えると、一理あるような気もしてきます。恫喝は決して許されませんが、あの発言には意義もあったのでは…… そう思わせる本書には実は広範且つ深遠な問題点を抉り出す、ある意味でジャーナリズムの基本のような側面もあると思います。
これからも我々は大地震と付き合いながら生きていかないといけません。それを考えると、本書の描き出している問題点を政治家は勿論、一般の国民もよく理解しておく必要があります。過去の経験を生かすことこそ、亡くなった方々への大きな弔いとなるのですから……。そういう意味からも、できるだけ多くの人が読むべき本だと思います。

予兆とインテリジェンス
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31 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
涙の中に笑いがあります。遺体を前に悲しむ家族の姿など、報道には出てこない「生の姿」が書かれていますが、その一方、意外にも、司令部では筆者を取り巻く幹部や米軍、娘さんや息子さんとの思わず笑ってしまう、ほのぼのした日々の「やり取り」が日記形式で書かれています。

一番印象に残ったのは、リーダーシップ論です。筆者によれば、家庭の事情で一時はケーキ職人の見習いとして下積生活を送っていた君塚総監をいつも近くに見ながら、「つらい状況にあるからこそ、常に10万人の隊員に見られている指揮官はユーモアを決して忘れない」とのことです。気がつけば、リストラやコストカッターが得意なトップばかりとなってしまった日本にあって、部下を信じ、責任は自分がとるから、部下は伸び伸びと仕事をせよ、という立派なリーダーがいたからこそ、報道にあるような自衛隊の活躍があったのだと感じました。

防衛省のキャリア官僚の本は珍しいと思いますが、自治体の危機管理体制や他省庁との対応など、「本分」についての鋭い分析に思わず呻ってしまいます。文学部出身、イギリス(ケンブリッジ大学)でも学んだという経歴、大らかでユーモアたっぷりながら、冷徹な目を常に保っているという点で、「ラスプーチン」佐藤優と同じ匂いを感じました。筆者の分析力について、防衛大臣が大いに役立ったと言うのも納得です。
このレビューは参考になりましたか?
30 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By TS
 本作品は、防衛省キャリアが、被災地の現場から一自衛隊員、被災者、二児の父親として綴った日誌である。読売新聞、「MAMORU」で一部が紹介されたが、その他のエピソード、写真、解説を付け加えて、全貌が明らかになった。深刻な内容であるにもかかわらず、筆者の語り口は読者の心をつかんで離さない。それは、組織、同僚への愛、家族愛に溢れているせいであろう。筆者自身が、被災者であり、父親であるため、被災した子供たちに対する目線も優しい。義父との確執、子供との日常のやりとりを織り交ぜているせいか、作品全体が優しさに溢れている。
 これほど多くの人の心をつかみ、これほど多くの人から愛されて人がいるだろうか。日本が、人間愛に目覚めた現在だからこそ、この作品を親子共々、多くの人たちに読んで欲しい。また、これほど心優しい自衛官の素顔を伝えてくれた作品もないであろう。
 3.11を決して忘れてはいけない。そして、いまなお苦しいでいる被災地の方々のためにも真実は、筆者という語り部を通じて語り継がれなければならない。
 是非手にしてほしい一冊である。
 
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