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それを実感させてくれます。多分この「自虐の詩」は、元々はこの下巻のよう
な展開にしようとは作者は考えていなかったのではないか。上巻までは、社会
のやや底辺近くを懸命に生きる不幸好きの女性の、笑えるドツボ人生を軽い
タッチで描いていくつもりだったような気がするが、下巻に入って、主人公の
過去をフラッシュバックで入れ始めてから、物語は急展開を見せ、ラストの
大感動シー!ンへ「静かに」なだれ込んでいく・・・。
久しぶりに漫画を読んで泣きました。
こういう作り方が出来る漫画・もしくは同レベルの作品がまだ他にもたくさん
あるんだという事を考えると、まだまだ日本も捨てたもんじゃないって思うの
は大袈裟でしょうか?
大人の方、是非読んで下さい。
上巻を読み終えると沈んだ気分になった。内田春菊氏の解説を読んでもしっくりこなかった。
しかし、下巻の借金取りのおじさんの休日辺りからどんどん引き込まれていった。
上巻ではギャグとしか見えなかった画の、おじさんの顔の底深さに感動した。
そして、過去と現在を交錯させながら進む物語のラストには嗚咽した。
春菊氏の言葉の意味がわかった。
暗くて陰惨に思えた上巻の内容が意味を持った。
これまで私は幸江のような幸せは本当の幸せではないと考えていた。
しかし、幸せのカタチは一つではないこと、星の数ほどあることが初めて実感できた。
頭ではわかっていても、心ではわからなかったことを業田氏が見せてくれた。
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