苦しいと時には、水を想え。悲しい時には、風を想え。
水のように生きたい、風のように生きたい。
しかし、それはできない。人間として生き、死んでいくしかないのだが、
やっぱり 水のように、風のように生きたくて「良寛」を読む。
世俗的執着・こだわりを全部捨てるのである。
環境風土、たとえば雪とのせめぎあいから生まれてきた新潟県人、三つのタイプを挙げる。
(1)堪忍型‥粘り強い生き方。(2)大風呂敷型‥宇宙媒介的自己遠望の視点。
(3)天上大風型‥Uターン型「越しに来てまだ越れぬ我なれやうたて寒さの肌にせちなる」
良寛はこのタイプである。「托鉢行脚の人」「山中独居の人」「衆生済度の人」‥こだわりを捨て、日々を楽しむ生き方。新井満のわかりやすい「自由訳」でふれる良寛入門書。