先ず最初に、一歩間違えば(間違わなくても)、レノン・ファンや音楽関係者から、袋叩きにあうかもしれない、世界的名作「イマジン」を、自由訳した、新井満氏の勇気に敬意を表します。
一般的に、歌の詩は、行間を音楽で読ませてくれます。
なので、詩の深い部分の意味合いは、メロディやヴォーカルで、聞き手が各々感じ取るのです。
この本には、その行間の、新井満的解釈が、的確に、解りやすく、優しく美しい言葉で、書かれています。
宗教や国境や所有のボーダーレスを歌った「イマジン」を、より具体的な例えで文章にした、感性と筆の巧みさは流石(芥川賞作家)です。
成る程、そうだよ・・と頷きながら一気に読んでしまいました。
世界中で、争いが起きている今、一人でも多くの人が読んでくれるといいなぁ・・などと思いながら、本を閉じました。