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また、このような深刻なテーマを扱う「自由死刑」ではあるが、島田氏特有の軽妙さは健在である。舌を巻くしかない華麗なレトリックと、思わずにやりとさせる諧謔に満ちた物語を、読者は純粋に楽しめば良い。しかし、読後に考えさせられること、感じさせられることはきっと少なくないはずである。これは単なるスタイリッシュなドタバタではない。死を背負った人間の根源的な哀しみに限りなく肉薄した稀有の喜劇である。
そういった意味では、この「自由死刑」は所謂自殺小説の一つの頂点を為しているといっても過言ではないと思うのである。
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