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自由地と自由貨幣による自然的経済秩序
 
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自由地と自由貨幣による自然的経済秩序 [単行本]

シルビオ ゲゼル , Silvio Gesell , 相田 愼一
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

第1部では、剰余価値から解放された農業、建築業そして鉱山業がいかに経営されうるのかということを提示。第2部以下は、土地以外の生産手段を国有化することなしに、剰余価値が経済秩序からいかに廃棄されるのかを論じる。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

相田 愼一
1946年神奈川県生まれ。1969年早稲田大学第一政治経済学部経済学科卒業。1978年大阪市立大学大学院経済学研究科博士課程満期退学。専修大学北海道短期大学教授。経済学博士(大阪市立大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 724ページ
  • 出版社: ぱる出版 (2007/05)
  • ISBN-10: 4827203318
  • ISBN-13: 978-4827203318
  • 発売日: 2007/05
  • 商品の寸法: 22.4 x 16.2 x 4.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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42 人中、40人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
長かった。ついに待望のゲセルの主要著書が日本語版として登場した。
かつて、ある論者は言った。マルクスに代わる資本主義の代替論がないと。
ハーバマスは「私は最後のマルクス主義者だ」と語り、デリダは「マルクス
の亡霊」と言った。これらは全てマルクスこそが唯一の資本主義を総合的に
分析してかつ体系的に批判しえた近代理論だという前提に立っていた。

しかり私は敢えて言う。資本主義を体系的に分析しかつ実践的な代替案
を提起しえた論はここにあると。アナキズムが空論だと言う人はまず、この本から
読むことから初めよ。印象ががらりと変わるはずだ。国家か市場かそんな下らない
二項対立でしか考えれない人はこの本の10ページでもよいから読んでみることを勧める。
自由でかつ公平な社会の実現が可能なことを知るはずだ。

ゲセルはプルードン派で反マルクスの自由社会主義者として知られている。彼の
存在がなければケインズは一般理論を書けなかっただろうし、ハイエクが自由貨幣
発行論を書けたか疑わしい。ゲセル思想の中ではケインズとハイエクは何の問題もなく
同居できうる。ケインズは自分の思想がオリジナルでないことを隠すために前任者を
批判し続けたが、ゲセルの論に立てば反ケインズ三派の批判が悉く跳ね返せる。一方
ケインズは流動性があるのは貨幣のみであらず従って貨幣の減価は意味がないと言いながら
自分自身でインフレ化による貨幣の減価を推奨するという矛盾を曝け出した。

一方、プルードンを批判し続けたマルクスの改革は悉く戦争と内乱、粛清と虐殺
を繰り返したがプルードンを最良な形で引き継いだゲセルの改革はベルグルの地域通貨
という実践上での有効性を指し示した。それでもなお我々がアンチプルードン並びに
アンチゲセルの戯言のみに耳を傾け続けるとすれば天動説ばりの頑迷さというしかあるまい。
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最重要書籍 2011/11/11
形式:単行本
他の評者が書いたように、ここに資本主義社会の代替案がある。というより、恐ろしいことにここにしか代替案はない。
ゲゼルが提案した減価マネーは大恐慌以後実際にスイスで試行され成功したそうだが、本書で提示される減価額より減価率は2倍だったようだ。
(減価率は、ケインズの説では「貨幣ー利子率(印紙料金は除く)と、完全雇用と両立する新規投資率に対応する資本の限界効率との差になるように定めるべき」だそうである。雇用、利子および貨幣の一般理論〈下〉 (岩波文庫)150頁)。
今やそうした実行例と具体的な数字をアナキスト側が提示する時期なのだろう。
例えば減価マネーをいかにウェブ上にデザインするか等々。。。
本書では国際的な連合通貨を(減価マネーとは別に)ゲゼルが提示していることも見逃せない。これは今日の複数国家間のバスケット式信用取引を先取りしている(これは国内通貨を別に維持するわけだからユーロよりもむしろ現在のアジア型だ)。

追記:
ゲゼルの提案では減価した通貨分を事務局が再発行するが、それがそのまま事務手数料になる。
つまり(解釈が強引かも知れないが)減価マネーを使えば税金のない社会が実現出来るのだ。
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