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自由の牢獄 (岩波現代文庫)
 
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自由の牢獄 (岩波現代文庫) [文庫]

ミヒャエル エンデ , Michael Ende , 田村 都志夫
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,092 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

長い熟成期間を経て,満を持して公刊された傑作短編集.手紙,手記,パロディ,伝記など多彩な手法を駆使して編み上げられた,魅力的なファンタジーの花束.エンデ文学の到達点,エッセンスを余すところなく伝える力作. --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

ベストセラー『モモ』や『はてしない物語』の作者が、長年月かけて熟成させた、代表作『鏡のなかの鏡』につづく力作短編小説集。精神の世界の深みにおもりを下ろし、そこに広がるさまざまな現実を色とりどりの花束に編み上げた、エンデ文学の到達点を示す力作。ヨーロッパ的精神世界とドイツ・ロマン派的な文学伝統を背景に、手紙、学術的レポート、手記、「千一夜物語」のパロディ、伝説など、さまざまな手法を駆使して繰り広げられるファンタジーの世界は、ミヒャエル・エンデの魅力を余すところなく伝える。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 304ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2007/9/14)
  • ISBN-10: 4006021283
  • ISBN-13: 978-4006021283
  • 発売日: 2007/9/14
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
郷愁、遠近法、錬金術、ナチス、鎮痛薬、創世記、アッラー…、
エンデの懐の深さを体感できる8話。田村都志夫さんの邦訳もいい。
ただ、“話”と表現して差し支えないかどうか。
手紙であったり、語り部がいたりと形態さえさまざまである。

ことば遊びであり、思考の遊びであり、イメージの遊びでもある。
なかでも「ミスライムのカタコンベ」「自由の牢獄」は
読後、夢に出てくる(悪夢)ほど鮮烈な残像をインプットされる。

「道しるべの伝説」を読んで“影の縫製機”収録の詩を思い出す。
「道標」(抜粋)
…道標は文字もよめず
ことばの意味も知らない
さししめす場所へ いちどもいかず
そこへはたどりつくことがない…

彼は今も“道標”であり続けているのかもしれない。
“難解”とか評する人も居るらしいけど、あくまで“遊び”。
永遠のこどもの友人と遊べたら、これ以上楽しい余暇はないと思います。
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26 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
8つの不思議なお話が ぎゅぅっと詰まっている珠玉の一冊です。

現実にはありえない空間なのに ”その人”には確実に存在する場所。それは、絵画の中だったり、建築物の中だったり小さな車の中だったり、、いろいろです。

ある人はそれを求めて彷徨い、ある人は自分では望んでいない(と、自分では思っている)のにポンとそこに放り込まれてしまう。。どの人も”その空間”の中で悩み自問し選択を迫られるのです。自分が一番望んでいる事を選ぶ、、、つまりはこれが『自由』なのかもしれません。主人公達とともに「何を望むのか」を考えさせられます。

表題作の「自由の牢獄」は「キューブ」という超シュールで恐~い映画をおもわせる話です。これと「ミスライムのカタコンベ」が、一押しです。

このレビューは参考になりましたか?
14 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫|Amazonが確認した購入
 『自由の牢獄』。冒頭の「遠い旅路の目的地」から「道しるべの伝説」まで。始まりと終わりが円環をなす。そこには希望も絶望も恐らくは、ない。叫ぶわけではない。笑いかけるわけでもない。けれどもそれは深く胸の奥の、遠い昔の何かを強く刺激する。
 刺激されているものが何なのか、それはわかる。けれども、その刺激され、微かに目を覚ましたものは円環の中に迷い込み、出口をしらない。いや恐らくそんなものはないのだろう。

大きく一つ深呼吸する。天を見上げる。風が吹いていたことに気がつく。都市部のもう失われた夜の暗さの中にも、まだ光を残す星があることを思い出す。
胸の中に泡のように浮かんでくるものがある。それをもう一度、底の方に沈めなくてはいけない。それを抱えたままではきっと溺れてしまうだろう。エンデが突き出すのはそういうもののような気がする。

『鏡の中の鏡』と『自由の牢獄』のあいだに呼応するものを感じる。同じ作者のものだからではない。その構造と私を刺戟してくるその触覚が、そして沸き上がってくるものを飲み込んでしまう円環が、重なり合いながら独自の軌道を描き出している。
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