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25 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
西洋の「無」と日本の「無」の差は何か?,
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レビュー対象商品: 自由と民主主義をもうやめる (幻冬舎新書) (新書)
産経関連の講演のテキスト化資料がベース。重複もあるが、流れるような文章で、具体例を挙げながら、著者の考える西洋的価値観への疑問と日本的価値観の賞賛がつづられている。ニヒリズムと東洋的無についた論じた一節で、ニーチェを手がかりに人権など西洋的な価値観を求めすぎニヒリズムに陥ったとする一方、日本の「無」は肯定的に考えるものであり、その中にあらゆる物を包含するという。「無」を肯定的に考えられるか否かが成否の分かれ目なのだろうか。そうすると、欧米(特にアメリカ)は絶対的に道徳が崩壊し、日本は絶対的に発展してしまうのではないだろうか、と感じた。 著者と自分の考えは違うので、無条件に良かったとは思わないが、日本的考え方について考えたことは日頃ないので、一つの参考になったとは言える。
9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
戦後民主主義への強烈な批判,
By nibosubosi (千葉県市川市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 自由と民主主義をもうやめる (幻冬舎新書) (新書)
著者は、西洋合理主義は論理必然としていずれ自己崩壊するという。なぜなら進歩主義は社会的規範・道徳より、それらを打ち壊す自由や欲望の開放を求めるものだから。 つまり、自由、平等、人権などの「普遍的な正義」の追求は、いずれ文明を破綻させると警告する。 確かにそうかもしれない。ではどうするか? 国力の根底にあるのは、文化や価値の力で、それがしっかりしていればその国は何とかなる。 一人一人がそれぞれの持ち場で自分の職分をまっとうすることで、社会の秩序が保てる…。 無心に打ち込めば心が晴れやかになり、邪な心がなくなる…。 そこには成果主義とか競争という意識はない…。 著者は、これらをひっくるめて”日本的精神”と言っている。そしてその復興を唱える。 いきなり日本的精神とか日本的価値と言われると胡散臭いが、こう説明されると納得する。 だが、具体的にどう行動すべきか? 世界標準となってしまった西洋合理主義にどう対抗すべきか? 全日本人に、あの敗戦に匹敵する価値観の大転換を要求されそうな気がする。大変な難題だ。 ほかにも、現代日本の生命至上主義こそニヒリズムの表れとか、「お前は犯罪者だ」と言われるところから始まったのが日本の戦後だ、など、著者の指摘は的を射ている。
16 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
目から鱗。これは読むべき意欲作。,
By 岡野秀城 (広島県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 自由と民主主義をもうやめる (幻冬舎新書) (新書)
戦後日本の重要価値であった自由と民主主義(55年体制の与党名が自由民主党であったからもわかる)は手段であって、目的ではないというのが要旨。その他、イギリスの保守とアメリカの保守の違いから、日本ではあいまいな保守の定義、そして、ナショナリズムまで、日本の政治思想について現代における問題点をわかりやすく、簡単に書かれた良書。 本当に分かりやすいので、本当に良心的だし、意欲的。 本当にアタマのいい人は、こんな風に書くのだろうなと、著者のえらぶらなさも脱帽。 この一冊で著者のファンになりました。 その点、丸山真男とは大違い。 日本の政治思想における根本的な問題点を把握したいという人のお薦めの本です。 良書といえる一冊。 是非、ご一読を。
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