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19 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
今こそ、日本国民が読むべき書,
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レビュー対象商品: 自由こそ治療だ―イタリア精神病院解体のレポート (単行本)
1985年、この書は刊行された。当時の精神医療改革派は絶賛しました。 イタリアの精神医療改革の歴史と実態です。半田文穂氏の名訳です。『自由こそ治療だ』 この言葉を信じて 戦ってきた者たちは、イタリアの精神医療改革を具体的なモデルにしました。 1960年代後半、精神医療界はもめにもめました。収容主義の体制に批判をあびせ 変革を求めた金沢の『日本精神神経学会』総会で素敵な結論がでました。 『当時の日本の精神医療のあり方を すべて問う。』徹底的批判でした。若き医師達は 学会の主導権を獲得した。共鳴した精神科医たちは おのれの現場を改革せんと模索を開始しました。 それまで 『収容があたりまえ』であった状況を変えようとしました。 残念ながら、その実践は現在 行き詰まっています。 佐賀のバスジャック事件、神戸の少年の理解しがたい事件、さらに追い打ちは大阪教育大学池田小学校の自称「精神障害者」を名乗る男の少年たちの殺戮事件。これで 状況は決定的に反転しました。時の首相は速やかにことを進めるように指示しました。 『キチガイは怖い』→『殺人予備軍』→『精神障害者をきっちり管理しないといけない』。 現在の日本国は、「精神障害者は犯罪予備軍である」という捉え方の下、奇怪なる法と施設を一挙につくり動き始めています。 ●しかし、『自由こそ治療だ』と信じて、実践をしてきた医療従事者は今も健在です。 現在の精神医療体制は、「精神衛生法時代」を緻密にし、「保安処分を」を具体化させたと言うべきです。これに批判的な動きをする者たちへの 国家の締め付けは厳しくなる一方です。自称「精神医療改革派」が進めてきた施設も、脱落していきました。これが現在の日本国の精神医療界の実体。 さて、この本を皆さん 手に入れてください。お読み下さい。イタリアではこの冒険は定着させています。日本国とは大違い。皆さん 一緒に 考えてください。
12 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
社会変革を展望する,
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レビュー対象商品: 自由こそ治療だ―イタリア精神病院解体のレポート (単行本)
本書は精神医学についての本ですが、まさにタイトルどおり。 患者を自由にする、普通の人と同じように暮らせるようにサポートすることで精神病を治療するというものです。本書の舞台はイタリア。精神病の患者−その多くは社会的な抑圧を受けて精神的に抵抗している者たち−が精神病院に入院させられ、 人との関わりを絶たれ、機械的に投薬や電気ショックを与えられ、幽閉される。それでますます精神的に荒廃していく「精神病院病」こそが問題であると立ち上がった精神科医たちの奮闘を追ったルポタージュです。 彼らの治療法は「自由」。重く閉ざされていた精神病院の入院棟のドアを開け放つ。機械的な投薬、電気ショックをやめる。患者一人当たりに一人の看護者を充てる。そしてついには精神病院を閉鎖して、地域で普通に暮らせるようなサポートセンターに切り替えていきます。 医師たちの努力で精神病院から、社会的な抑圧の温床である権威主義的な上下関係・階級制度がなくなり、 権威のないフラットで「民主的」な人間関係に劇的に切り替わっていきます。「自由」と、そして「民主主義」によって精神病院と、それを取り巻く地域、自治体にまで「革命」が起こっていく様はまさに圧巻です。 現代社会の変革を展望するのに最適な良書です
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