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11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
うーむ,
By Zaan (東京都港区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 自爆する若者たち―人口学が警告する驚愕の未来 (新潮選書) (単行本)
男性100人につき15歳から29歳までの年齢区分の人口が30人以上となると(ユース・バルジの出現)、 内戦、ジェノサイド、戦争の危険が高まる。 それは、ユース・バルジが存在するということは、 就くべきポストが用意されておらず、ポスト獲得のために 命をかけることを辞さない、死んだとしても親もそう悲しまない 次男坊以下の男子が大量に存在しているということを意味している からである。 そして、ユース・バルジの爆発を、一人息子または一人っ子しかいない 先進国の若者の命をかけて抑えることは、極めて困難である。 以上のことを、過去の歴史を参照しつつ、主張した書。 イスラエル対アラブ、アメリカ対イスラムの対立もその根本は、 アラブ、イスラム側のユース・バブルにあるというのだから、 原因のすり替え論にすぎないという反論は、当然ありそうだ。 しかし、本書の主張には、かなりの説得力がある。 特に数十年後の世界を考える場合には、人口以外に信頼できる データはない。 よって、それくらい先の未来を考える場合には、人口学が極めて 重要になるということを教えられた。
28 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
国際関係は、人間をサルの群れとして見れば分かる,
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レビュー対象商品: 自爆する若者たち―人口学が警告する驚愕の未来 (新潮選書) (単行本)
国内の活性化や他民族への攻撃性などは、時間と力をもてあまし教育もある15歳〜29歳の「過剰な若者=ユース・バルジ」が引き起こしているという。本書は統計の力と多くの事例で、 その事実をくどいほど証明してみせてくれる。 14世紀以降のヨーロッパの世界征服、高度成長期の日本、パレスチナ問題の原因は何か。 本書の視点で戯画的に解釈すれば、その時代の「人ザルの群れ」がサカリがつき地位の獲得 本能に突き動かされる若いオスで溢れ返ったとして、何が起こったかを考えればいいのだ。 宗教やイデオロギーなどは、若いオスの行動の引き金とか、正当化のための理屈付けにすぎ ないようだ。 本書の論旨は、国や民族、理想など抽象的な概念に自分を同一化したい人や、人間を他の 動物とは違う理性的存在として見たい人にとっては、身もふたも無く受け入れがたいものかも しれない(だって、お前らサルだって言っているのも同然だもん)。しかし、現実にアメリカや中 国はこの視点で長期政策を進めているという。 人口減少により存在が縮小しつつある日本にとってはより深刻な問題である。ぜひ多くの人 に読んで欲しいと思う。 ちなみに評者が総務省の長期統計表をエクセルで処理してみたところ、日本ではユース・バ ルジは昭和2〜11年と昭和21〜47年の2回発生している。そのとき何が起こったか、言うまで もないだろう。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
若者が増えたら、紛争が起きる・・・の?!,
レビュー対象商品: 自爆する若者たち―人口学が警告する驚愕の未来 (新潮選書) (単行本)
メソポタミア文明からアウシュビッツまで広範囲に渡る、大量の著作がある著者の代表作 20世紀後半のジェノサイドや紛争を、 「ユース・バルジ」という概念を用いて、説明する独創的な著作です。 口調の強さにもかかわらず 「ユース・バルジ」と紛争との間にあるのは相関性であると述べたり 紛争や虐殺を長期化させるのはユース・バルジだけではない とするなど、安易に答えに飛びつかない点には、強い好感を持ちます。 ただ、人口の増加についてはしっかりと検討する一方で ユース・バルジにとって決定的な要素であるとする 「名声や影響力のあるポスト」の数やその内容について あまり言及がなかった点は、 せっかくの議論が中途半端に終わってしまったという印象を受けます。 一つの視座の提案として、 ものの見方を多角化したい方におススメです☆
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