男性100人につき15歳から29歳までの年齢区分の
人口が30人以上となると(ユース・バルジの出現)、
内戦、ジェノサイド、戦争の危険が高まる。
それは、ユース・バルジが存在するということは、
就くべきポストが用意されておらず、ポスト獲得のために
命をかけることを辞さない、死んだとしても親もそう悲しまない
次男坊以下の男子が大量に存在しているということを意味している
からである。
そして、ユース・バルジの爆発を、一人息子または一人っ子しかいない
先進国の若者の命をかけて抑えることは、極めて困難である。
以上のことを、過去の歴史を参照しつつ、主張した書。
イスラエル対アラブ、アメリカ対イスラムの対立もその根本は、
アラブ、イスラム側のユース・バブルにあるというのだから、
原因のすり替え論にすぎないという反論は、当然ありそうだ。
しかし、本書の主張には、かなりの説得力がある。
特に数十年後の世界を考える場合には、人口以外に信頼できる
データはない。
よって、それくらい先の未来を考える場合には、人口学が極めて
重要になるということを教えられた。