内容紹介
自然倫理学は自然の価値の探究である。
自然と人間の幸福(善き生)はいかに関わるのか。自然に対するわれわれの道徳的かつ実践的関心とは何か。
そうした問いに答えるためにクレプスはまず、「自然」「倫理学」「道具的価値」「内在的価値」
「人間中心主義」「自然中心主義」といった基本的な概念を明確に定義する。
つづいて、自然の価値に関する人間中心主義と自然中心主義のさまざまなヴァージョンを批判的に取り上げながら、
自然に情感的な価値を認める「啓蒙された人間中心主義」や、
他者の幸福に対する尊重を自然にまで拡張する「拡張主義的自然中心主義」を、わかりやすく説く。
「自然にはやはり道徳的な内在的固有価値 も存在する。(…)世界の中に絶対的価値を 持つものが存在しないのと同様に、
自然の中には絶対的価値を持つものは何も存在し ない」。
「自然を保護する主要な根拠は人間中心主 義的なものです。
人間は生き残るためだけに自然を必要としているのではなく、善く 生きるためにも自然に依存しているのです」。
従来の応用倫理学に対して原理倫理学と も言うべき新たな領域を切り拓く、
ドイツでシュテークミュラー賞を受賞した画期作。
内容(「BOOK」データベースより)
自然の価値とは何か。価値を評価するのは誰か。自然と人間の幸福(善き生)はいかに関わるのか。記述的な応用倫理学の根拠を問う、斬新な原理倫理学の試み。