自然保護法の解説に徹した本。環境法の概説書というと公害法やリサイクル法などがその大半を占めるなかで本書は貴重なものと言える。著者は行政法学の研究者であり、この本を深く理解しようとするのであれば多少の行政法学の知識があった方が良いだろうが、大まかな内容を把握したいというだけならば特に前提知識無しでも十分読める。ただ、法律を扱っていることには変わりはないので多少の根気は必要かもしれないが、所々のコラムでかなり面白いこぼれ話や著者の見解が載っているので興味をもって読み進めることができる。法律をあまり知らない一般市民の人や理系の人、高校生も、自然環境の保護に関心があるのなら是非とも読んでおきたい本であると思う。