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自然はそんなにヤワじゃない―誤解だらけの生態系 (新潮選書)
 
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自然はそんなにヤワじゃない―誤解だらけの生態系 (新潮選書) [単行本]

花里 孝幸
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,050 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

ブラックバスは排除するのに、サケの放流は推奨する。トキの心配はするが、そのエサとなっている希少なカエルには冷たい。人は、かわいい動物、有益な植物はありがたがり、醜い生き物、見えない微生物は冷遇しがちだ。選り好み、好き嫌いによる偏った生態系観は、やがて人類を滅ぼしかねない。自然の見方が一変する本。

出版社からのコメント

「えっ、ホントですか?」
・サケの放流は生態系を変える
・トキが希少なカエルを食べている
・捕鯨を禁止すると漁獲量に影響が出る
・殺虫剤が生物多様性を高めることもある
・汚れた湖の方が多様性は高い
・ビルや道路も多様性に貢献する
・温暖化で増える生物がいる
・水田や里山は、多様性を高めない

登録情報

  • 単行本: 175ページ
  • 出版社: 新潮社 (2009/05)
  • ISBN-10: 4106036398
  • ISBN-13: 978-4106036392
  • 発売日: 2009/05
  • 商品パッケージの寸法: 19 x 13 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 60,296位 (本のベストセラーを見る)
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カスタマーレビュー

最も参考になったカスタマーレビュー
15 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 放蕩息子 VINE™ メンバー
形式:単行本
書名こそ挑発的だが内容は穏健で正統派。この書名からはまるで、「自然の営みに対しては、人間活動などは影響を与えないのだ!」とでも主張されそうだが、そんな心配(?)はいらない。

途中で脱線する「日本人論」にはやや乱暴なところがあり(笑)、また、里山や水田の生物多様性への評価には異論を唱える向きもあろうが、著者の専門の生態学に基づいた生物多様性保全の考え方は、基本的には、生態学を知る大多数の人間が同意出来るものだろう。「生態系は人類のため」というのも、一部のディープ・エコロジストなどを除けば、現在の主流の考え方である。(ただそれだけに、既にある程度、生態学を学んだ人には、この本では新しい発見は少ないかもしれない。その点は残念だ。)

しかしより大きな問題は、生態学的に見れば「当たり前」で「当然」なことが、世の中全般にはまだまだ理解されていないことで、(だからこそ書名や章題などを、実際の内容以上に挑発的にする必要があったのだろう。)本来はこのような書籍は、より多くの人が手に取りやすいよう、新書本などで出版して欲しかった。

名古屋のCBD-COP10を控え、生物多様性への社会的関心も高まっているが、生態系にも生物多様性保全にも誤解が多いのは、本書の副題の通りである。ぜひ多くの人に本書のような優れた案内書を読んでもらい、正しい認識が広がることを期待する。著者が「生態系保全は人類が生態系からはじき出されないようにすること」と書いた意味を、社会の人々全般が理解している世の中になることを願う。
このレビューは参考になりましたか?
11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本|Amazon.co.jpで購入済み
 農薬入りの水中でも濃度によっては生物多様性が高まるという実験結果から、ヒトの活動全てが生物多様性を低めるわけではないと筆者はいう。だから農薬を使っていいというのではなく、生物多様性の保全について多面的な考察の必要性を訴える。
 農薬の事例の引用がややくどいが、研究者としての環境保全に関わる優れた見識を随所に見ることができる。例えば、河川湖沼の水質浄化は生物多様性を減らす行為であるのに、それを単純に良しとしたり、都合の悪い植物・昆虫を排除して極めて多様性の低い環境を作りながら、水田の生物多様性を高めようとしたりする活動は、種の差別でありヒトの身勝手であるとの指摘はまさにその通りである。
 本書は、そのような現在の生態系保護・保全活動の矛盾を指摘するだけでなく、ヒトも地球に生きる他の生物種と同様に、環境を改変してでも生物として生存する権利があると述べる。それを認めた上で、ヒトが生態系に与える影響の「物差し」として生物多様性を保全しながら、人類が利益を得られるように生態系を管理するべきだと説く。そして、ヒトも地球の生態系のバランスの中にいることを忘れず、100年後、1万年後のヒトの幸せを考えた保全活動が肝要であるとまとめている。
 生態系保護・保全に関わる考察を深める上で、非常に役立つ本である。環境問題に興味のある方に一読を強く薦めたい。
このレビューは参考になりましたか?
21 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 唯我独尊 2009/8/5
形式:単行本
この本を読んだのは,生物多様性保全についてどのように考えて,どのように対処すれば良いのか知りたかったからだ.

読後の成果として,生物多様性をなぜ保全するのかについて私なりに納得できた.しかしながら,その結論はロマンチックではなかった.我々人類が永遠に存続し続けるために,生物多様性を保全しなくてはいけないということだった.自分たちとその子孫を守るために,生態系を保全するということだ.なんだか少しくやしいけれど,自然から生態系サービスを受け続けられるように維持管理するということだと理解した.

他の生物だって,己が生き残る戦術を展開している.人類の場合は,他の生物種と比べるまでもなく,自然環境に与える力が巨大であるために,理性的に調整しなくてはならない.しかし,それをどのように調整するのかは,まだわからない.ここに英知を注ぐ必要があるのだろう.

なお,ヒトが良いと思う自然環境は,生まれ故郷のそれに一致するとの記述には,首をかしげる.品田穣著「ヒトと緑の空間」の主張と異なっているからだ.
それを差し引いても,全体にとても読みやすく,生態系の特性の理解や生物多様性の意味について,有用な示唆を与えてくれる良書だ.
このレビューは参考になりましたか?
最近のカスタマーレビュー
5つ星のうち 5.0 良書です
 生物多様性に関した本はずいぶん読んだのですが、この本は全体的に公平で納得ができました。
 
投稿日: 1か月前 投稿者: bako
5つ星のうち 3.0 ミジンコ愛にあふれた著者の作品
湖の生態系に関してはまっとうなことを書いているが、専門外のことにかんしては雑な議論が多く乱暴な印象を受けました。20℃と30℃で神経の伝導速度が倍以上違うとか基礎... 続きを読む
投稿日: 2011/6/14 投稿者: タロタロ
5つ星のうち 4.0 生態系は人類のために
他の生物を人類と同じように大切にしなければならない、というのはムリ。
というお話。... 続きを読む
投稿日: 2011/5/8 投稿者: kingyo.K.K
5つ星のうち 5.0 ★「矢ガモ」を思い出したのは私だけ…?
『まえがき』より

二〇〇八年九月、国の特別天然記念物のトキ十羽が佐渡に放された。... 続きを読む
投稿日: 2011/2/8 投稿者: 真菌ナイト
5つ星のうち 5.0 環境問題は、結局「人間中心」に行きつかざるを得ない
「生態系を守れ」「生物多様性を保護しよう」などというかけ声はよく聞かれる。
だが、それは生物学的に見て本当に妥当なんだろうか。... 続きを読む
投稿日: 2010/12/26 投稿者: θ
5つ星のうち 4.0 適度な撹乱ならいいけれど
... 続きを読む
投稿日: 2010/6/24 投稿者: 敏
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