フランク・ロイド・ライトは、53年前の1954年4月9日、91歳で亡くなったアメリカの建築家。
ル・コルビュジエとともに、もっとも有名な世界的な建築家ですが、タイガー・ウッズではありませんが、その生涯には不倫とそのお相手と子供が惨殺されるという、スキャンダラスに彩られた汚点の時間がありました。
昔の帝国ホテルをはじめ、学校や個人宅など日本にも彼の建築物は数多くありますが、建築のケの字も知らない方でも、美しいハーモニーと繊細なギターテクニックで魅了するサイモン&ガーファンクルの歌う、『So Long,Frank Lloyd Wright (フランク・ロイド・ライトに捧げる歌)』という曲があることはご存知でしょう。建築界広しといえど、世界的なデュオによって歌われる建築家など他にひとりもいません。
あれはたしか、アート・ガーファンクルが建築学部出身なのにかこつけて、ポール・サイモンがそれっぽく作ってプレゼントした曲だったはずです、詳しくは忘れましたけど。
フランク・ロイド・ライトは、自然との調和を一番大切にし、素材の持つ美しさを最大限活かして、あたかも植物の成長と同じような空間の有機的展開を意図します。
シンプルなデザインこそ私たちの生活空間にもっともふさわしいとして、自らの美意識と、創造への飽くなき追求を表明する本書を読めば、現代の最重要課題である環境問題の視点からも、改めて原点としてのフランク・ロイド・ライトという認識を強くされることでしょう。
100点以上の図面や写真が活字だけじゃなくて楽しい読物ふうに和ませてくれますが、やっぱり何といっても建築物そのものが、彼の圧倒的な存在感を強烈に感じさせて迫って来ます。