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数学はパターンの科学だと書かれている。その物事がなぜそのようになっているのか、物事の状態を解釈するための道具が数学であり、またそこから数学的にパターンを発見できれば物事の予測が可能になるという。
だが、著者もいうとおり、数学は奥に引っ込められていて、存在していることが感じられない場合が多い(たとえば、われわれがパソコンを使うとき、数学が使われていることを意識することはあまりない)。
だからというわけではないだろうが、この本でもどちらかというと科学の紹介が中心で数学が裏方にまわっている部分も多かった。もう少し数学の“自己主張”が強くあってもよかったと思う。
いちばん印象的だったのは、(当たりまえと思われているものは)「過去において誰かが知らなければならなかった」という言葉だ。加速運動を説明するためにニュートンにより創出されたのが微分方程式だし、自然の美の追求する中で発見されたのが黄金比である。そうした意味では、数学は自然の事実そのものであるにすぎず、その事実を発見した人たちにより感謝すべきなのかもしれない。
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