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自治体クラウド
 
 

自治体クラウド [単行本]

伊藤 元規 , 榎並 利博 , 高地 圭輔
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登録情報

  • 単行本: 190ページ
  • 出版社: 学陽書房 (2011/09)
  • ISBN-10: 4313161457
  • ISBN-13: 978-4313161450
  • 発売日: 2011/09
  • 商品の寸法: 20.8 x 15 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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By hamachobi トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
自治体の情報システム部門の人間としては、無関心ではいられない自治体クラウド。この本は初の解説本っていいと思うけど、その自治体クラウドについて、基本的なことから分かりやすく解説してくれている。

都道府県単位での自治体向けの説明会や、総務省のウェブサイトなどから、情報は入手できるのだが、なかなかその実態が把握しにくい自治体クラウド。この本では、「自治体クラウドとは何か」から始まり、総務省が行った自治体クラウドの実証実験や、それに参加した都道府県、市町村の実践の取り組みをもとにした、自治体クラウド導入パターンの紹介、さらには、クラウドを利用した災害対策まで、かなり詳しく記述されていたので、非常に参考になった。

執筆陣も自治体の情報化関連では有名な人達で、記述内容も信頼できるし、かなり深いレベルまで書かれているので、自治体の情報システム部門の人間なら、一読する価値はあるように思う。

ただ、私自身は、自治体クラウドの方向性には疑問を感じているし、自らが取り組んでいる自分たちの情報システムの最適化の取り組みの阻害要因になるのではないかと不安に思っている。現に議会からは、「なぜ、自治体クラウドに積極的に参加せず、自ら独自の取り組みを行うのか」といったような意見も出始め、非常にやりづらい状況である。

うちは、自治体クラウド構想が出る前から、情報システムの最適化に取り組み、すでにデータセンターに仮想化技術を採用したプライベートクラウド的な環境を構築し、運用を始めている。その環境で動くアプリケーションにも一定の投資をしてきている。ここで自治体クラウドに移行せよと言われても、かえって非効率で無駄を生む。ましてや、できのよくないアプリケーションを使えと強制されるのはシステム化の目的に反し、本末転倒のような気がする。はじめに、「自治体クラウ」ドありきではないはず。

とはいいいながら、自治体の情報システムのクラウド化自体には反対ではない。ただ、総務省のアプリケーションの共同利用まで視野に入れた「自治体クラウド」の方向性に疑問を抱いているだけ。IaasやPaasといった選択肢があれば、いいのだが...

さて、この本の内容として、もっとも参考尾になったのは、今回の大震災を起因として書かれたであろう災害対策の部分。肯けるところも多く、うちでも検討する際には参考にしたい。でも、これって「自治体クラウド」でなくてもできるよ。
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