1.内容
以前から日本は自殺の多い国であるが、最近は3万人を超えるのが常態になってしまった。このような自殺は防げるし、防ぐべきである。そのためには自殺のことを知り、対策を立てるべきである。それでは自殺の原因は何か。健康問題もあろうし、生活問題もあろう。マスメディアが誘発する場合もあろう。ホットスポット対策も効果的だ。このように、自殺を知ることによって、対策が立てやすくなる。著者のような精神科医だけでなく、読者の皆様も、自殺企図者の心理を知り、適切な対応を心がけるべきである。ただ実際には、人的資源などが足りないので、それらの充実が必要だ。
2.評価
以前にも類書を読んだが(高橋祥友『自殺予防』(岩波新書))、それよりは、予防への取り組みの実際が多く書かれており、役に立つ内容になっている(どちらも役に立つ本ではあるが)。現在において自殺企図者がいない方でも、まさかのために読んでおいて損はない。自殺問題に興味をお持ちの方にお勧めできる内容だと思うので、星5つ。