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最も参考になったカスタマーレビュー
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
生きることへの窮極の問い; 魂の尊厳を呼び覚ます力作,
By リリー (大阪府) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 自殺の思想 (単行本)
日本の近代の『自死』を、漱石の教え子の藤村操から現在の「いじめ自殺」に至るまで、その本質と社会とのかかわり、さらに歴史的意義を追及したノンフィクション。作者のジャーナリストとしての膨大な資料の分析と、著名なデュルケームの社会学的分析、モーリス・パンゲの『自死の日本史』に代表される哲学的考察なども踏まえた、『統計やありきたりの病理解釈』からかけ離れた画期的な作品です。紹介されるすべての自殺者の「生きることの困難やそれとの戦いの、『死』のもってする生々しい提示」が余すことろなく発揮され、その魂と命の尊厳が作品によって甦る気迫を覚えました。ルネ・ジラールの『暴力と聖なるもの』やパンゲの『自死の日本史』を凌ぎ得る書物にやっと出会えた気持ちです。
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