私は、父を自殺で亡くした立場ですが、配偶者を亡くした母、子を亡くした祖母の気持ちはなかなか想像がつきません。
本書には、配偶者、子、親を失った自死遺族、合計18人の生の声が収められています。
自殺に至る過程、背景や、遺族それぞれの抱く感情は、まちまちです。
この多様性が、自死遺族への対応の難しさのひとつです。
でも、自分がその立場になって読んでみれば、きっと18人それぞれの気持ちに近づくことができるでしょう。
後半には、自殺対策に取り組んでいる方々のメッセージも寄せられています。
内容は非常にヘヴィですが、この類の書籍には珍しくゴシック体です。
重いテーマを敢えて厳粛に扱わないことで、読者との距離を縮めたい、という編集者の意図が垣間見えたような気がします