真実をあるがままに伝えて下さろうとする作者の誠実な人柄を感じました。同時に、ここまでにしてしまった人間のエゴイズムに対する怒りと悲しみが伝わってまいりました。
何十万年もかけて作り上げてきた自然界の植物の精緻な営みを遺伝子レベルから変えてしまう利益至上主義の企業論理を優先してしまう企業の恐ろしさ、同じ人間なのに、人はなぜ貧しい国々の人々までも当然のごとく支配し、収奪するのだろうか? 企業の社員たちは、私たち同様にきっと家族を守り、幸せを求めて生きるために一生懸命に仕事をしている人がほとんどであると思います。私たちはまじめに間違ってしまう存在であることを浮き彫りにしてくれました。
この本を読む前と、読んだ後では世界、社会へのまなざしが確実に変わりました。もう知らなかったとは言えません。このままでいいのか、私たちがしなければならないことは何なのか、この本に出会ったことにより真実を見抜く目を持つことの大切さを学びました。これまで見逃されてきた現実にメスを入れた著者の勇気に感謝いたします。