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最も参考になったカスタマーレビュー
27 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
無条件・無批判で話を聴くということ,
By 小鈴 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 自殺する私をどうか止めて (単行本)
この本は、自殺防止センターという団体の設立に関わり、24時間態勢で自殺を考えている人からの電話や面談によって相談を受けてきた著者の経験をまとめた内容である。「自殺する私をどうか止めて」というタイトルだけをみると、自殺しようとする人に対してそれを止めようとする説教くさいイメージを持つかも知れないが、そのような内容ではない。自殺したいという欲求を持つ方からの電話を受けて、その話にじっと耳を傾ける。「話をじっくり聞く」という過程の中から、相談者の気持ちが変化していく様子を描いている。もちろん話の聴き方の成功例だけではなく失敗例についても描かれている。電話相談の中には、無言電話もある。当初はいたずら電話かと思い切っていたが、相談者が語るに語れなくて無言のままの電話や、この夜に一人ではないんだと確認したくてかけてくる無言電話、など沈黙の向こうにある相談者の「言葉にならない言葉」が非常に印象に残った。 また、話を聴くということの難しさについても語っている。聴く側も自殺や死を無意識のうちに避けるところがあり、相談者から見たらちぐはぐな答え方をしてしまうのだ。効果的な自殺防止の方法は「無条件、無批判で聴くこと」ではあっても、実際はなかなか難しいのだ。話を聴く側についても詳細に書かれているのがこの本の特徴だろう。
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