「あれほど悩んだことなのに、後から思えばずいぶん小さなことだった」という思いは、誰しも経験したことがあるだろう。
一度、学校の外に出てしまえば、学校で悩んでいたことなど、取るに足りない小さなことに思えてくるはずだ。
「死を選ぶくらいならば、学校なんて辞めてしまえ」というのが本書の主張だ。
学校でいじめを受けて、自殺に走る青少年は毎年少なからずいる。
死に至らなくても、重く暗い思いに沈む人は多いはずだ。
しかし、「学校に行って死ぬ人はいるが、学校に行かないために死ぬ人はいない」のだ。
この発想は、近年問題になっている「中高年自殺」にも当てはまる。
ストレスで悩みぬいて死を選ぶより、いっそ仕事なんか辞めて人生をリセットしよう。
そんな、気持ちにさせてくれる一冊だ。
現代の教育制度というものは、つまるところ「資本主義の底辺を支える労働力供給機関」である。
突き詰めていうと、資本主義社会に生きる我々は、一部資本家の下で生かされている、体のいい奴隷と言うことか?。
でも、学校で悩んでいる、青少年はこの本を読むことはないだろうな。