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自死という生き方―覚悟して逝った哲学者
 
 

自死という生き方―覚悟して逝った哲学者 [単行本]

須原 一秀 , 浅羽 通明
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (24件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,890 通常配送無料 詳細
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自死という生き方―覚悟して逝った哲学者 + 日本人の死に時―そんなに長生きしたいですか (幻冬舎新書)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

著者は立命館大学の哲学講師。06年4月、自死を遂げるが、そこには一冊分の完成原稿が残されていた。自殺の意味と理由、方法、哲学的背景、そして決行日に向けての心理分析と行動録…淡々と描かれる「積極的な死の受容」の記録がここに。

内容(「BOOK」データベースより)

人生の果実は充分味わった。65歳の春。晴朗で健全で、そして平常心で決行されたひとつの自死。老いと死へと歩む私たちの必読書。

登録情報

  • 単行本: 285ページ
  • 出版社: 双葉社 (2008/01)
  • ISBN-10: 4575299987
  • ISBN-13: 978-4575299984
  • 発売日: 2008/01
  • 商品の寸法: 18.8 x 13 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (24件のカスタマーレビュー)
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88 人中、78人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By otsuka
形式:単行本|Amazonが確認した購入
 本書の中で論理に最も力があるは「自然死は本当に楽か?」と問う部分だろう(第5章)。人は「安らかな」「眠るがごとき」などというが、理想的「老衰」とは1つの神話であり、実際は確実で悲惨な苦しみを味わうのが普通、その酷さはときに事故死や拷問による死さえ凌ぐ。ならば、なぜ、それをただ待つことしかできないのか?

 哲学的事業として自死(逃避的ニュアンスがある「自殺」という言葉を避けている)を企図した著者にとって、自らの死が「うつ」や「病苦」によるものではなく、完全に晴朗な精神のもと為されることを読者に納得させることが重要になる。読者としてはそれが「強がり」でないか警戒して読むことになる――不幸な老人は惨めさを隠すためにしばしば幸福そうな仮面をかぶるものだからだ。

 しかし、その筆致からは確かに快活な精神と闊達な知性が読み取れ、著者の言に嘘はないと感じる。読んで愉快になる部分も随所にあるほどだ。「『老人道とは死ぬことと見つけたり』で『死にたがり老人』になって・・・自尊心と威厳を維持し続けてはどうであろうか」(p162)といった部分。また、偉人賢人の「悲観的人生観」を痛罵するところなど。「日頃『人生は無』だとか『人生は虚無』だとか言ったり、文章にしているほとんどの人々が自然死に至るまで営々と生きつづけるのはどうしてであろうか」(p231)。

 人生の「よい部分」と「悪い部分」を充分に味わったうえで、「よい部分」を肯定せんがためにバッドエンドを積極的に回避する姿勢を提案する本書は、いずれにせよ老年になるまで生きた人のためのものであり、若者の安易な自殺を肯定するものではない。私は、老人になる少し手前であるが、同意はしないまでも、理解できた。人生経験を積んだ健康な常識人にこそ読んでほしい。そして、著者の言うように「その時まで本箱の隅にでも置いて」おくとよいだろう――家族を不安にさせるだろうが(笑)。
このレビューは参考になりましたか?
99 人中、86人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
私の義父は脳梗塞で倒れ入院。その後肺炎にかかり、呼吸が困難となったために、喉に穴をあけて管を通して空気を入れることになりました。喉に穴が開いたので、口から食事をとることができなくなり、胃に穴をあけてそこから流動食を入れることになりました。しかし、多分本人にとってもっとも辛かったのは、言語を発することが不可能になったこと!!脳梗塞でロレツが回らないにしろ、一生懸命にしゃべっていた義父は、それ以降「話す」ことを封じられました。そのストレスからなのでしょう、こんどは胃潰瘍です!!体中に管を通され、苦しみながら死んでいった義父!!

これが将来の自分の姿である可能性は無いとは言えないはずです。

延命治療のなんたるかを見た気がします。

医学界の生命至上主義・・・・なんとかしていただきたい。

安楽死、ということには大賛成ですが、

「自死」ということまでは考えたことがありませんでした。

賛成・反対の結論を急いで出さずに、本棚にしまっておこうと思います。

【2008年5月 追加】

その後、今度は自分の父が脳梗塞で倒れました。当初は、喜怒哀楽の表現はあったのですが、

長期に渡る入院生活(病院を転々とし今は施設にいます)の末、

ほぼ一日中テレビ画面を眺めている生活が中心となり、

今では、肉親の認識もままらない状態。

喜怒哀楽の表情が消えているにもかかわらず、

体が痒いらしく、苦しんでいます。膚を痛めてしまうため、

(あるいは、オムツを破ってしまうため)

拘束着を着ており、身悶えるようにして痒がっています。

義父・父の姿は、自分の老後の姿である可能性もあるわけです・・・・

世界一の長寿国!!これは、本当に誇らしいことなのだろうか?

長寿国の「実質」を検討する時代に入ったのではないだろうか。
このレビューは参考になりましたか?
15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
著者は充実した人生を送った老人が虚無感にとらわれることなく
主体性と自尊心をもって自死することを肯定しています。
それを自らの潔さの証明のために切腹する武士道精神に関連させて
死に方の多様性への認識を広げようとのことですが、
幸福な老人に限ることはないのではと思います。

不遇続きの人生でも、極みを感じたとはいえない人生でも
積極的な意思と潔さがあれば自決として評価すればどうでしょうか。
厭世観や虚無主義を随分と厭われていますが
一時的であれば誰でも心に抱くのではないでしょうか。

共同体からの承認と自死する本人にとっての心意気が
両立するとは限らないと思うのですが、その場合は
自決ではなく自殺と認識されることも多そうですね。
自決と自殺の区別の付け方が少し釈然としない感じを
受けました。
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