誰であれ「悲しみ」は避けて通りたいと思う。
しかし、生きていく上で「悲しみ」を完全に避ける事は不可能だろう。
では「悲しみ」をどのように捉え生きてゆき、死んでいく事が出来るのだろうか。
本書は、本願寺の研究所が2007年以降取り組んでいる「別離の悲しみを考える会」の初回と第2回の記録である。
若林一美先生の講演「自死遺族の悲嘆とグリーフケア ー悲しみはやさしさー」
梁勝則先生の講演「どのようにすれば自死遺族と適切にコミュニケーションできるか」
「自死」や「グリーフケア」という言葉の解説から具体的な支援の仕方まで、専門家の先生による丁寧な講演会と質疑応答が掲載されている。
自分の抱える別離の悲しみが時が経ってもさびないように、書籍自体の古さも感じない。
お坊さんの作ったブックレットだが、お坊さんだけでなく多くの「悲しみ」を抱える人や、悲しみを支えたいと考えているにも届けられるべき本ではないだろうか。