出版社/著者からの内容紹介
本書は、ニューラルネットワークの1つである、自己組織化マップ(SOM)の日本国内での最近の研究成果を解説したものです。
自己組織化マップは、動物や人間の視覚に関係する細胞(とくに大脳皮質)で行われる自己組織化過程の研究が元となっています。自己組織化マップの生みの親であるコホネンは、1976年、マルスバーグの系の記述を一般化し簡単化することに成功しましたが、自己組織化マップの基本的な考えは、彼のノートに書き留められているにすぎませんでした。
1984年に『Self-Organization and Associated Memory』という英語版の本が海外で出版され、その日本語訳が『自己組織化と連想記憶』として1993年に出版されました。自己組織化マップと学習ベクトル量子化という手法を、日本に広く紹介したのはこの本が最初でしょう。当時は1980年後半の階層型パーセプトロンを主体としたニューラルネットワークの研究やファジィに関する研究が主体であり、この自己組織化マップはそれほど注目されていませんでした。その中で、コホネンは『Self-Organizing Maps』を1995年に出版。この著書では、現実の応用に近い事例を元に、自己組織化マップの有効性が広く紹介されています。この本は、翌1996年に『自己組織化マップ』という日本語訳本として出版されました。これ以後、我が国でも自己組織化マップの研究が一般化したと言えるでしょう。
1999年のファジィ学会全国大会で、自己組織化マップの企画セッションが設けられ、経済、土木、商業分野への応用事例が紹介されました。2001年3月には第1回の自己組織化マップ研究会が開催され、以降夏もしくは秋にはファジィ学会全国大会での企画セッション、春(3月)には自己組織化マップ研究会が開催されることになりました。
本書はこれらの日本国内で発表された論文の中から、SOMの理論、経済学、情報経済学、土木工学、情報工学、計測制御、商業目的、医療分野への応用を選び、専門の方々に執筆していただきました。
内容(「BOOK」データベースより)
本書はニューラルネットワークの1つである自己組織化マップ(SOM)の日本国内での最近の研究成果を解説したものである。