生きにくい、働きにくい世の中になった、と感じる私は、著者の言う「メランコ仕事倫理」(メランコ=メランコリー)の持ち主なのだろうか?それとも。。
日本社会・日本的経営を支えてきた「メランコ仕事倫理」的心性を持つ身には厳しい時代である。とりわけバブル期以降、職場の協調性が崩れるに伴い、彼らは孤立化を余儀なくされ、最悪の場合、過労死や自死への道を辿る。
一方、90年代後半以降、成果主義の高まりと共に「ナルシス仕事倫理」(ナルシス=ナルシシズム)的心性が台頭し、その代表として、ホリエモンに代表されるヒルズ族と、一見すると同類とは思えない「ひきこもり」の若者を対置する。
この一対をなす「メランコ」と「ナルシス」について、前者の考察に関しては事例・考察も多く、合点がいくのだが、後者に関しては
例えば個人の生育暦や、パーソナリティ障害の問題など、複雑化した現代社会に対応するには、更なる深耕が必要かも知れない。
請謁ながら、今後の著者の次回作に期待したい。