普通、自動車産業といえば、完成車メーカーばかりにスポットライトが当てられているが、この本は自動車部品業界の現状と将来の予測図が描かれている。
すべての項目はここでは書かないが、完成車メーカーを頂点としたピラミッド構造が崩れ、国境を越えた連携が進み、自動車部品メーカーも変革期に差し掛かっていると思わされた。
特に一番大きな影響を与えたのは、なんと言っても、IT革命だと思う。それによって、車のコンピュータ化が進み、書かなければならないプログラムソースコードは指数関数的に増えている。しかも、開発に時間を取られて、テストには満足な時間が取れない。これは機械産業に共通する悩みだと思う。これに対するいい解答があれば苦労しないのだが。
自動車部品産業は黒子的なイメージがするが、完成車メーカーだけが会社ではなく、自動車業界の動向を知る上でいい本だと思う。
私自身も自動車部品会社に勤めているので、この本を自分の上司にもお勧めしたい。