最近、自動車再編がまた始まったようだが、今度は何が背景にあるのだろうと考えていた。本書を手に取って、そうかと感じた。ダイムラーとクライスラーの時は世界がバブル(日本だけデフレ不況だった)だったが、今度は地殻変動だ。米国の金融資本主義や過剰消費社会が崩壊しただけではない。中国やインドがあれよあれよと膨張し、もう日本が世界2位の経済大国に返り咲くこともない。もしかしたら米国も世界最大を奪われる。一方では、ブラックボックスだった内燃機関が不要になる電気自動車革命が着々と進み、日本の最後の砦だった自動車も家電みたいに垂直統合型ビジネスモデルが崩壊する。トヨタもホンダもきっと蜂の巣をつついたような騒ぎだろう。ぴったり100年で地殻変動が起きるなんて何かの偶然じゃないか。日本が心配になるが、とにかくこの本で何が起きようとしているのか、多くの人に知ってほしい。