著者は雑誌『太陽』の編集長を務めたという人物。
本書は、タイトルのとおりに自動販売機の歴史をまとめたもの。古代エジプトにあったという話はともかくとして、19世紀以来、どのようにして自動販売機が発明され、広まってきたかという歴史は圧倒的である。
イギリス、アメリカ、日本を中心に、膨大な資料が紹介され、イラストも豊富に使われている。実に楽しい本だ。
また、自動販売機は、実は日本やアメリカといった少数の国にしか発達していない。その理由を考察している点も面白い。単に治安や対面販売といった側面でなく、文化を読み込んで解釈している点に価値がある。
さらには、自動販売機のマイナス面についても。
ただ、全体的に薄っぺらい印象。たくさん調べてまとめてみたという色合いが強い。