著者や養老先生がおっしゃるように、私たちは病気というものに対して受け身の姿勢が強すぎるのではないかと感じました。受け身・・・すなわち運命のような受け取り方であって、こうして受け取ること事態、すでに自分の人生に責任を感じる「生命力」の欠如の表れなのではないでしょうか。
本書に述べられている「自分」の捉えかた、インフォームドコンセントの活用の仕方、がん告知の受け止め方・・・人間は一様ではないと思いますが、しっかり命に刻み込むように勉強させてもらいました。
こうした環境・健康に関わる勉強をしておりますので、よく「がん宣告」を受けた方からご相談を承ることがあります。大抵「手術ができないから抗がん剤」治療を勧められていらっしゃるのですが、実際放射線治療のできる医師が少なく、機械の導入も思うようにはかどっていないというのが現実のようですね。
素晴らしい本と出合わせていただき、感謝しております。
私は脊髄小脳変性症と診断され、著者が述べるように「残された人生を自分らしく有効に」生きる毎日を与えられたと思っています。この病気は余命を告知されるものではありませんが、不自由な体で余生を送るという厳しさがあります。おかげさまで人生観がコロッと変わり、現在の人生が与えられたことを感謝しているほどです。
あまり長生きもできないのでしょうが、「がんで死ぬ」のも悪くないと思います。抗がん剤のように痛みや苦しみがないのであれば、有力な選択肢だと思います。なにしろ2人に1人はがんで死ぬ時代なのですから、治療を選び、生き方を選ぶときが来たのではないかと感じました。