ヴィパッサナー瞑想のパートでの主な改変を列挙します。
(総論)
「厳しい瞑想法」と断言。覚悟してください、と。
仏教の修行、悟り、解脱を目的とする修行だと明確に。
仕事、人間関係、精神的病気に対する特効薬と語るも、それは「おまけ」だと。
(方法論)
いま現在の指導法をあますところなく文書化。すなわち、
従来の、
1.ノンストップの実況中継
2.スローモーション
3.からだの感覚を感じること
という、「瞑想の骨格」三点に絞り込んだ表現から
以下の、
1.ストップモーション(死体を演じる)
2.からだの感覚を感じる(こころを発見する)
3.ノンストップの実況中継(思考の停止)
4.スローモーション(因果法則の発見)
5.背筋を伸ばす(怠けをなくす)
という五点に変更。「骨格」だけでなく、それを支える「エネルギー」への配慮も合一。
具体的な目標も( )のようにそれぞれ明示。順番に変更があることにも注意。
(詳細なポイント)
1「放っておく」という重要コンセプトを明文化。
2「勢いよく、すき間なく実況中継」という表現で、前版にあった「途切れることなく、ノンストップで」という表現が招きやすい、「ゆっくりでもかまわない」という誤解を払拭。
3 スローモーションが因果関係の発見、即ち、真理発見(=悟り)のためと断言。
さらには、「真理そのもの」まではっきりと文章化(サーリプッタ尊者がアッサジ尊者から聞いた釈尊の片言隻句で悟りを得た故事にならう)。
4 立ち方、座り方、歩き方の具体的な注意点を追加。明確な時間プログラムも提示。
これにより、「初心者は歩く瞑想をしっかりやってください」という意を伝える。
(Q&Aの追加)
1 ヴィパッサナーにも複数のやり方がある。
2 言葉を使わないヴィパッサナーについても言及。
以上の二点から、「この本のやり方でやると決めたら、しっかりやりとおしてください」と解釈しました。
一箇所だけ、前版にあった具体的なポイントが削除されていました。
「気づき方」については徹底的に指導するけれど、「具体的に何に気づくか」については一切口にしない、というこの本の趣旨に沿った削除であると思われました。
慈悲の瞑想については、三回の繰り返しと無言での念じのフルバージョンとなる。それ以外の大きな改変ありませんでした。