自分と同世代である著者が、十代のゲイに向けて書いたメッセージブックです。
自分も十代の頃にこのような本に出会っていたら、と思える内容でした。
中学時代のイジメ体験、また、高校時代の初恋、大学での「性」に関わる研究、社会人になってからのアメリカへの留学体験、そして、カミングアウトをして働いている現在の職場、と一人の普通のゲイの生き方が綴られています。
著者は何度も自分のセクシャリティを「自然なこと」として受け止め、生きることを訴えています。とかく孤立しがちな十代の同性愛者の方々が、一人でも多くこの本と巡り合い、「ありのままの自分でいい」というメッセージを受け取って欲しいです。
また、中盤は、同性愛が社会からどのような拒絶、受容の歴史を辿って来たのか、易しく書かれています。同性愛者ということで、東京都教育委員会が使用を拒否した「府中青年の家」裁判なども、詳細に取り上げられており、教育関係者の方々にも是非ご一読いただきたい一冊です。