着物入門者には是非オススメの一冊です。
別のレビュアーの方が、詳しくコメントされていますが、現代的なのに上品な着付けなどもさりげなく紹介され、本当に分かりやすい本です。
自分では浴衣ぐらいしか着られなかった私ですが、こちらの本のおかげで教室に通うこともなく、何とか一人で普段着の着物(小紋や付け下げなど)が着られるようになりました。
大変すばらしい本ですので、オススメしたいのですが、あえて欠点を挙げさせていただきます。
1)本当の初心者(浴衣以外の着物を一度も着たことがない)には、少し説明が足りません。どなたか何となく着たことがあるような、という程度の知識の方の助言が必要です。
2)着物の部位の名称説明がないため、初めての方には「えもん?たれさき?おはしょりって何???」と言うことに・・・。
3)着物の着付けの微妙なコツがありません。例えば衣文(えもん)の貫き方とか、おはしょりの始末とか、この辺りを適当にすると、仕上げがだらしなくなってしまいます。
4)帯の結び方は代表的な「お太鼓」のみです。最も基本的な帯の結い方ですが、正式な結い方が記載されています。この方法は確かに正しく腰紐さえあれば、着付けられるという着付けの王道です。しかし実際には、書かれていないこつと繰り返しの練習が必要になります。市販されている着付け裏技グッズを使うなどしないと、初心者では帯枕(帯の台になるもの)が転がり落ちてきます(笑)。
5)着た後のお手入れ、日常の保管方法が記載されていません。
6)この本には、着物上級者のコメントが多く載せられ、素敵だなとは思うのですが、ちょっとページを割きすぎの感があります。読み物としてはいいのですが、やはり実用性の部分をもう少し増やしてただきたいなと思います。
以上、辛口コメントでしたが、最初に書いたとおりオススメであるのは本当です。
私の挙げた「欠点」も入門者へ敷居を低くする意味もあるかと思います。
是非手にとって、普段着の着物生活をスタートしてみてください。