斎藤学氏の久々の本。
氏はこれから著述業に重点を移すとのことで,これからはもっと読めると思うと,ファンの私としてはとても嬉しい。
本の雰囲気は,「自分のために生きていけるということ」(大和書房)に似ていると感じた。つまり,一般向けでとても読みやすい。
でも,斉藤氏の辛口の語り口が好きな私としては,少し「優しすぎる」かな,と思えてしまう。
まえがきの『どうしたらこの「心の中の母子関係」を改善できるのかと迷う毎日なのですが、その中から突然元気になる人々が少なからずいて、びっくりさせられます。どこがどう変わったというのでもなく、「まあ、このままの自分でいいや」と言い出すのです。居直るというか、「人として生きるのは苦しいが、その苦しいところが楽しい」といった心境のようです。こうした人々についていつか書いてみたいと思っていました。』に惹かれて読み始めたが,最後の章でそのような人たちが登場する。
彼らがどうしてそう思えるようになったのかを,もっと詳しく知りたかったと思ったので,星は4つ。でも,とても満足。