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326 人中、278人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
本当に自分のアタマで考えることとは,
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レビュー対象商品: 自分のアタマで考えよう (単行本(ソフトカバー))
考える?アメリカMBA教育を受けているこのチキリンさんや、アメリカコンサル思考訓練を受けているカツマ―さんは、 頭の中にある何気ない考えをロジックのフレームワークに入れ込んで、理路整然ぽっくわかりやすく 表現をする技術には大変長けています。小中高大学とお利口にお勉強をしたけれど、会議の場で皆が唸るような ロジカルな論理展開が出来ないために、会社社会の中の出世レースで頭角をだすこともできず、激務に追われる 一般社員にとっては、全く夢の技術です。出版社の編集者さんに好かれるのは判ります。 ところでこのチキリンさんや、カツマ―さんもそうですが、この人たちは自分で「考えている」と思っているようですが、 そうでしょうか?頭の中のもやもやをフレームに入れ込んで、(そして都合の悪い部分は消し去って) 綺麗に表現をして見せる技術と、「考えること」、これは別物ではないでしょうか。 例えばチキリンさんのブログや著書で、チキリンさんの考えに相当する部分は、たいてい最後のおちゃらけた一言ですが、 これだけを拾ってみれば、大した内容がないどころか、視野が偏っているものも多いのですね。 そこに至るロジックも、テンポ良く読みやすくはありますが、他の方も指摘をされている通り、大飛躍をしたかと思えば、 些細なことにこだわったりと、ブログや著書で自己完結で終わる分には不自由はありませんが、 実際に会社社会で通用するものかといえば、そうではありません。 もちろん頭の良い方なので、論戦レベルではない自覚があってこそ、「おちゃらけ」を標ぼうしているのでしょうけれど。 フレームワークの判りやすい利用例の披露という意味では目的に叶っていますが、 これがご自分のアタマで考えたことだとして、真面目に議論をする態度がないというのは、一体何が目的で考えを表明しているのでしょうか。 情報の海に溺れず、自分のアタマで考えようという主張は確かに理に適っていますが、 彼女のように要領よくロジックのフレームワークを操れなければ「自分のアタマで考えていない」という その土台に疑問符が付きます。 本当に自分のアタマで考えるのであれば、 アメリカMBA主義派の基調となってる 自分の意見をフレームに当てはめて論理的に表明できること=自分の頭で考える 自分の意見をフレームに当てはめて論理的に表明できないこと=自分の頭で考えない 構図は先ず捨てるべきでしょう。なぜならフレームに当てはめ、関係ない部分を捨てる段階で 自分のアマタで考えることを停止していますから。 自分の頭の中が情報の海で渦巻、頭にならないもやもやがあっても、それでいいじゃないですか。 そんなもやもやを抱えながら、より多くの本を読み世界を知り、自分の中で熟成させ、 もやもやを表現できる世界観と言葉を、例え時間をかけても自分で見つけようとすること、 それが本当に自分のアタマで考えることでしょう。 ビジネスでも本当に力を発揮している人は、みなさんちゃちなフレームワークを超越した自分なりの熟成した世界観と言葉を持っている。
120 人中、101人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
よくまとまってるけど、ちょっと違和感がある個所も...,
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レビュー対象商品: 自分のアタマで考えよう (単行本(ソフトカバー))
著者のブログは以前から愛読しており、本書も期待感をもって購入しました。大変読み易くて、思考の整理の仕方としてはよくまとまってるいるとは思いますが、その一方で、読み進めていくうちに、違和感を感じる個所にも何か所かぶつかりました。第2章の少子化問題のグラフ、これを見て「将来の出生数が減り続ける」との中間結論を出すまでに、長々と論じるのも違和感がありますし、そこから急にスピードが変わり、やや拙速に「将来の働き手を外国から補充することは議論する必要もない」と最終結論を導くのはさらに大きな違和感を感じます。「なぜ」と疑問を持つように提言していながら、結局は自分の意見を裏付けするようなデータを拾ったり読み取ったりしてるだけではないかとの印象をぬぐえません。 この出生数の年次推移のグラフからは、いろいろな「なぜ」を感じ取れる(例:なぜ合計特殊出生率が上向きになったのか、なぜ80年代半ば以降に親の数を示す点線とこの数を示す棒グラフの乖離が始まったのか、そもそも親の数を表す点線は本当に25年でいいのか)箇所もあると思いますが、単線的に最終結論を導き出すのに不要な箇所は、大胆に割愛されてしまっているように見えます。 第3章の生活保護の問題の解決策として提示されている「格安生活圏」は、程度の差はあれ、日本国内には(首都圏も含め)すでに存在しているのではないでしょうか。ひょっとすると、著者の生活圏からは見えないのかもしれませんね。 第6章、消費市場としてのアフリカ大陸の可能性って本当に評価されていますか?未開発の資源が眠る土地としてならわかりますが...ごく一部の人のマイナーな意見を、世間一般の声であるかのように取り上げるのにも違和感があります。 第8章で「データはとことん追い詰めよう」と提言されていますが、このグラフのポイントは1998年という1年間の変化ではないのではないでしょうか?明らかに1997年以前のグラフの推移と1998年以降のグラフの推移には断絶があります。(男性ではこの断絶は顕著ですが、よく見ると女性の自殺率にもあります)。こういったグラフで疑うべきなのは「1998年に「統計の取り方」に何かが起こった」ということではないですか?これが著者の疑うように、経済的事情が自殺の増加の理由ならば、(1)自殺原因・動機のうち、経済的理由が10%未満である女性の自殺者が1998年に増加する理由がありませんし、(2)1997年より経済情勢の良かった2000年代においても1997年より多くの自殺者を出している理由も説明できません。もうちょっと「とことん追い詰め」たほうがよいのではないかと感じました。(実は私もウェブでデータを追い詰めようとしたのですが、この統計の取り方を立証した論文には出会えませんでしたが...) 終章のNHK/BBC/CNNの報道姿勢の対比は面白いですし、いかにも著者らしい鋭い視点ですね。ただ、今回の地震でNHKが安否情報を総合テレビで放送しなくなったのは、教育テレビやウェブサイトなど別のチャンネルで安否情報を伝えていたことも大きいのではないかだと思いますが... 本著で、特に気になる点だけピックアップしたので、粗探しをしているようなレビューになり恐縮です。ちきりんさんのブログの更新は引き続き楽しみにしております。
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
「著者の」考える為の方法論をまとめた本,
By BabySteps0605 "BabySteps" (東京都渋谷区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 自分のアタマで考えよう (単行本(ソフトカバー))
「はじめに」で書いてる通り、本著は氾濫する情報を整理整頓し、独自コメント(と思われるもの)を作る為の基礎技術を語った本です。「社会人になったばかりに知ってれば役に立っただろう」、とか、「今の独自コメントの発想の根幹・思考の技術(フレームワーク。以下FW)はこれだよ」、と著者が考えているものを纏めた本です。他レビューを読むと、方法論の是非(米国MBA的FWが考えることなのか、等)や各種データのピックアップに対する違和感(恣意性?)、著者のおちゃらけポジションに対する嫌悪(?)を感じた方もいると思いますが、この本はあくまで上記目的に沿って考える為の著者なりの方法論・FWを提供しているものであり、その作成プロセスを伝える・一緒に考えてみる(データに対し実践してみる)、という意味では良書であるのでは。元々著者の意見・思考に関心・興味がある方には一読の価値がある内容になっています。 なお、FWを既に使い込まれている方、自分の思考体系をお持ちの方、著者の集客力にご関心のある方等はこの本の方法論よりも思考の穴、偏り、伝え方(おちゃらけポジション)について思考を巡らせるとより楽しめるでは。
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