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自分のなかに歴史をよむ (ちくま文庫)
 
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自分のなかに歴史をよむ (ちくま文庫) [文庫]

阿部 謹也
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

かつてヨーロッパでは、どのような生活が営まれていたか。日本人がヨーロッパの歴史を学ぶ意味はどこにあるか。研究を進める上で、どのような着想と、史料操作や文献解読が必要だったのか。「ドイツ騎士修道会」の研究に始まり、ヨーロッパ中世の神秘的で混沌とした社会を豊かに鮮やかに描き出した著者が、学問的来歴をたどることによって提示する「歴史学入門」。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

阿部 謹也
1935年東京に生まれる。1963年、一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。小樽商科大学教授、一橋大学教授、一橋大学学長、共立女子大学学長などを歴任。一橋大学名誉教授。2006年9月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 222ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2007/9/10)
  • ISBN-10: 4480423729
  • ISBN-13: 978-4480423726
  • 発売日: 2007/9/10
  • 商品の寸法: 14.4 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
阿部教授のせんせいである上田先生という人が、学生が報告にくるといつも・・・

      「それでいったい何が解ったことになるんですか」

              とお尋ねになったというエピソードから物語のはじめる本書。

研究を進める上で、どのような着想・史料操作・文献解読が必要だったのかという「歴史学入
門」でありながら、自伝的にその学問研究にどのように入って行ったかを語る「学問入門」
でもある。

一橋大学学長、共立女子大学学長などをお勤めになった阿部氏は、ドイツ中世史の泰斗です
が、なにも『歴史学』に興味がある人だけが参考になるわけではありませんし、『歴史』
に興味がある人だけが興味深いわけでもありません。あえていえば『自分』に興味のある人
に役立つ本だと言えるように思います。

本書の最初の方に出てくる「それでいったい何が解ったことになるんですか」という上田先生
の言葉はそのまま“『学ぶ』ということ、それによって『わかる』ということ。それゆえ『変
わる』ということ”を巡る旅の出発であったわけですし、本書を読む読者も同じ旅の“夢気分”
を追体験することができます。本を読むと筆者の歴史を“追体験”出来るという不思議。

「でありながら、同時に」という共通性と異質性。ドイツ中世史などを概観しながら、ドイツ
留学時のお話などの昔ばなしのなかにあふれるワクワクするような“知”の構造。

本を読んだが、その内容をいまいち覚えていないという人には、本書で、自分の『奥底』に
響かす読書という方法(学問の方法)があるんだということが『わかる』だけでも、十分に
良いリーディングトラベリングになると思いませんか?

-ご参考してくださいまし-

【三考書】
日本という方法―おもかげ・うつろいの文化 (NHKブックス)(:自分のなかに日本の歴史を読む!)
贈与論 新装版(:恐るべきバレンタインデーの「奥底」!)
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14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ヒデボン VINE™ メンバー
形式:文庫
 約20年前に単行本が出版されたにもかかわらず、今回の文庫本はほとんどの書店で平積みで陳列されていた。確かに、名著である。もともとこの本は、中・高校生向けに書かれたものであるだけにとても読みやすく、著者の学問遍歴の裏話が正直に述べられている。そのなかでも、恩師から言われた一言、「解るということは、それによって自分が変わるということでしょう。」、この言葉は阿部にとっても衝撃であったと同じように、私にも衝撃であった。それほど、学問とは厳しいものなのだ。
 汝、殺すなかれと言っておきながら、修道士が武器を取った十字軍!、これへの疑問が、ドイツ騎士修道会の研究に向かう事になったらしいが、本書では、この疑問への解答ははっきりとは書かれていないのが少々残念ではある。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ママモステ トップ1000レビュアー
形式:文庫
とても爽やかな読後感です。感受性の豊かな少年が青年になり、学問の道を選び、自分の信ずるところを突き進んで行った様子がわかります。著者の一橋大時代の恩師、上原専禄先生のエピソードなど興味深く読みました(同じ一橋大学出身でも、石原慎太郎氏の著作、例えば「亀裂」などではネガティブに描かれていますよね。ここではシブい、人間的に賛同できる方として紹介されています)。
阿部氏の教えは立派なものですが、語りかけ方が優しいので味わい深く、するすると心に沁み入ります。何かの問いかけを自分から発し、それについて地味に調べるということの大切さ、高邁さ、そして何より美しさを再認識させていただきました。文庫版で手軽ですし、一読をおすすめいたします。
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