熱を伝えるのは輻射熱が一番重要な役割をしている。このことは、高校の物理でも教えられているはずなのに、部屋の中の温度を下げなければ涼しくならないと思ってしまう。実際には私たちを囲っている部屋の壁の温度が下がるまでは、あまり「涼しい」と感じられない。
こんなことをふまえて、果たして涼しい家をどう造るかということが書かれている。また、今住んでいる家で上手に涼しく過ごすための秘訣も書かれている。その上で、輻射熱を押さえるためのすだれや樹木の活用法、まち作りのポイントにまで話は進められる。
そして最後の章。著者のコンセプトが示される。なるほどなあ。このような地味で、あまりお金にならない活動を行ってきたという著者の考え。共感できる部分も多い。
何となく、生活の知恵と、生きてゆくための知恵の両方が感じられる。