青年海外協力隊としてアフリカに行っていた
著者による、当時の体験記が、
友達と電話で話しているような、
親しみのある文章で綴られています。
特に現地で役立つ能力は持たないものの、
意欲とコミュニケーション能力の高さをかわれて
青年海外協力隊員になった著者。
もともとの要請内容は「村で生産している農作物を使って
現金収入を向上させること」でしたが
このための計画はあまりうまくいかなかったようです。
けれど本来の任務は、現地に住むことで問題やニーズをさぐり
現地の人と対処していくこと、であるらしいので
その意味では成功しています。
彼は現地でエイズ検査を推進させる歌をつくり、
テレビやラジオでその歌を広めることで、
現地で多くの人の死因となっているエイズへの
関心を高めたからです。
小学校に井戸を作ったときのエピソードも、
現地の人の管理や、衛生意識の向上を大切にしています。
ざっくばらんな語り口は、ちょっと読みづらいこともありましたが
著者の明るさやエネルギーをダイレクトに感じました。
アフリカの現実、日本の問題についての見方が、嫌味なく浸透しました。