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それだけ聞けば読むまでもないと思うだろう。ところが彼女はその6坪に全力投球する。一つ一つにかける資本が違うのだ。
まず都内のガーデンデザイン学校に1年半通う。イギリスにも出かける。
こうして庭のデザインにとりかかるが、まず写真をとり、平面図を描き、現況図を描き、動線図を作成する。さらに庭の気象データをとり、季節ごと、時間ごとの日照の変化まで図面にする。
デザインではまずフォーカルポイントの重要性を説き、この庭では台つきのテラコッタの大鉢とベンチをポイントとする。
ついでレイズドベッド、ウオールガーデン、園路、パテイオ、水場、階段、アーチを設計する。
電動ゴミ処理機、コンポスト、雨水タンク、自動潅水装置を設置する。園路・パテイオの石、雨水タンクはイギリスから取り寄せる凝りようである。
これらのステップが詳細にスケッチで説明される。工事の過程まで写真ではなくスケッチで示され、注意が書かれる。
著者のもりもとさんと、例えば白井温紀さんや豊田みきさんの違いはなんだろうかと考えた。
まず経験の違いだろう。なんといってもこれは彼女の最初の作品なのだ。キャリアがないとそれだけ信頼感に欠ける。
それと庭の広さがあまりに小さい。大きな庭のデザインはまだ未知数だ。それに植物を何年も育てた経験も乏しい。
しかしこの凝りようは、この正統派志向はもし所を得たら大きく羽ばたく人だろうなと思った。
この本はタイトルで損をしている。<ガーデンデザイン>で検索しても拾われないのだ。
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