すごく微妙な内容だ。
評価が別れるだろう。タイトル「自伝ドクター苫米地」とあるように
筆者の生い立ちを書き綴った一冊。
ただし、サブタイトル「この成功哲学に学べ」や「脳の履歴書」という見出しに
惹かれて書物を手にすると、期待はずれになる読者が少なくないかも。
本書構成は、「まえがき」とともに、生後一ヶ月の苫米地英人氏が父親に抱かれて撮影した写真に始まり
母親との記念写真。さらには、米国留学中のスナップ写真がならぶ。
その後は、第1章「ロックと化石を愛した”飛び級”少年」から始まり、第2章「サイマル同時通訳と本物の
ディベート」など、時系列で筆者の生い立ちから現在までを淡々と綴っている。最後に「おわりに」で「日本の
政治・官僚機構」についての考察で締めくくっています。
もちろん、自伝を興味深く楽しむ読者もいるでしょうが、かなり個性のある筆者苫米地氏なので
「学校での成績が1番だ」とか「飛び級で進学した」など、経歴をひけらかしているような
印象を持ち、本書の評価についても芳しくないだろう、と思う。
そのような、著者の経歴披露に辟易(へきえき)する読者も少なくない。
一方、著者・ドクター苫米地がこれまでの著書で再三、述べてる「抽象度」を上げて、ページをめくる事(読書にのぞむ)事で見えてくるストーリーもある。
それは「時系列で綴られた自伝」という抽象度で読むのではなく、「一人の人間が、どのような思考方法で人生の
意思決定をして来たか」という抽象度の高さで読むと、学び取る事柄が発見できそう。
そのために、筆者ドクター苫米地の他の著書「超人脳」や「頭の回転が50倍速くなる脳の作り方」など関連本
に目を通さないといけない。
それでは、本書だけを読書するだけでは、サブタイトルにあるような「この成功哲学に学べ」という成果は得られない
訳で、あまりにも丁寧とは言えず、今回の評価は星3つとしたい。