構想・取材に5年というだけあって、超大作。読み応えありました。
あれだけ膨大なナマの事実の山から、一定のルールを推論し仮説を立てていく過程は、冒険小説を読んでいるようなわくわくするようなスリルがある。
臨死体験(まばゆい光・トンネル体験・体外離脱など)の原因には、大きく分けて、'1.現実体験説(肉体が滅んでも精神は違う次元の世界で維持・存続することを前提に、臨死体験は、その違う次元の世界を垣間見た体験と位置づける)と'2.脳内現象説(肉体が滅べば精神も無になることを前提に、臨死体験は、(主に)肉体が生命の危機に陥ったときに側頭葉に変化が起こって脳内に生じたイメージと位置づける)の2つの考え方があるそうだ。
立花氏の分析および近時の学説だと、2.の脳内現象説がやや優勢のようだが、結論部分で、多少1.を信じる余地も残しておいてくれたあたりが、よかった。